悩みの無い人間はいない。
人がうらやむような金持ちだとしても、かならず金で解決できない悩みがある。
現実的には適切に対処する。
たとえば、病の時は医薬を。
しかし、どうにもならないことや、常に悩みが頭を離れないときなどは、
自分の信じる神仏に祈ることができる。
こうしてください、ああしてください、この願いを叶えてください。
あの人を何とかしてください…
などと祈るのが普通かもしれない。
やってみるとわかるが、そう祈っても、心の苦しみはあまり軽くならない。
なぜなら、苦しみの状態に意識が集中しているから。
心の苦しみを解く祈りは、
合掌して、
「〇〇様(自分の信仰している神仏)いま私は、こういうことで悩んでいます。どうぞ円満に解決するようにお導きください」と最初にはっきりと悩みを言葉にして伝える。
(心中でつげてもよい)
そのあとは、その神仏の名号や真言をひたすら無心に繰り返してお唱えする。
少し疲れを感じてきたら、真言を唱えるのを止めて、大きく2~3回深呼吸する。
いつでも、どこででも、何度でもやっていい。
そのとき、こんなことを祈って神仏に怒られるのではないかという内容でもかまわない。
神仏はけっして怒らない。慈悲深くうけとめてくれる、ただしどうなるかは神仏にお任せである。
注意するのは、「こうしてください」とは祈らない。
むかし、聖天尊に「こうしてください」と祈って適ったはいいが、たいへん哀しい結末になった事例がある。
神仏の慈悲と智慧にお任せするのが、一番である。