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天部信仰に入ったら

帰依三宝

天部の尊は、仏教に帰依する者を守護する誓願を持つとされています。
そのため、ご法楽として真言陀羅尼や経典をお唱えすることで、大いに喜ばれるのです。

はじめは、ご利益を求めて門をくぐりお参りするだけでも構いません。それもまた、仏教にご縁を結ぶ大切な入り口です。

 

しかし、その門をくぐり、さらに堂奥へと進もうとするならば(信仰を深める例え)、まず仏法僧の三宝に帰依すること、その自覚を持つことが何よりも重要です。

 

たとえば金光明最勝王経巻七に弁才天の祈願法が説かれています。そこには

「まず、この弁才天の陀羅尼を唱えるにあたって、純粋で誠実な気持ちを保ち、間違いや過ちがないようにすべきです。三宝(仏・法・僧)や、あらゆる諸天(天界の神々)を心のよりどころとして敬意を持ち、その加護を願い求めれば、その願いは心の望むままに叶うでしょう。」

と教示されています。

 

経本の最初に三宝に帰依する偈文が記されているのは、拝むごとに自らが三宝に帰依するためです。

ですから、この部分をただ読み飛ばすのではなく、日々その深い意味を心に刻み、憶念することが肝要です。

 

三宝に帰依することを忘れた天部信仰は、根を持たない木のようなもので、簡単に揺らいでしまいます。

 

実際そういう方々を見てきました。

 

まずは三宝に帰依し、仏さまの教えを少しずつ学び、信仰を固めることこそが、天部信仰の正しい在り方と言えるでしょう。シリソワカ


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