本来私たちの中に仏がいる。
しかし、それを忘れると、仏から遠ざかってしまうので、それぞれの心境に応じた現象がおこる。
心の地獄がでてくると、環境が地獄になる。
心の餓鬼がでてくると、環境が餓鬼になる。
内なる仏が目覚めると、この世が浄土になる。
しかし、何もしないで、内なる仏は目覚めない。
石の中に火のエッセンスはあっても、打たなくては火はでない。火打がねで打ってこそ、初め火が出る。
同様に、日々のたゆまぬ修行(懺悔、積善、報恩)によって、内なる仏は現れるのである。
「石中有火不打不発(せきちゅうにひあり。うたずんばはっせず)」碧巌録
法華塔(岩屋寺)