大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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令和4年秋季彼岸会の感想その11

家族であるからこそ、適切な距離と自分軸は必要なのです。

そして適切な距離をとることで、相手が良い方向に変化することは多々あります。

関係性が変わるからです。

 

時に親を許せない人は、それでもいいのです。

なぜなら、それぞれに、それなりのもっともな理由があるからです。

言い換えれば、親を許さないことで生き延びてきたのです。

それを無理やり許そうとしても無理です。

密教の仏様(密教の悟りの視点)から見れば、分け隔てなく受け取ってくださいます。

恐れることはありません。

あとは、それを信じて、今の自分の心境を仏さまに遠慮なく告げるのみです。

そこが大事なのです。

 

ここからいただいたメール

 

大森先生

こんばんは。
このたびは秋季彼岸会に参加させていただき誠にありがとうございました。
 
つわりが重く、気持ちが悪くて精一杯の日々を過ごしていましたが
秋季彼岸会開催中は、皆さまのお力に引っ張って頂き、無事に修行する事が出来ました。
 
最初の日に、約20年前に自殺で亡くなった元同級生の男の子が、夢にでて来ました。
彼の事は、今回の彼岸会で、特に私自身の意識にはなかったのですが・・
とても綺麗な整った顔をして、ニコニコして出て来て、小学生の姿に戻った他の同級生達も出てきて、彼を連れて食事に行く夢でした。
 
彼は、彼の父親が自殺してしまった10年後に、同じ場所同じ方法で亡くなってしまいました。
直前まで真面目に働いていたのですが。
 
でも、どんな亡くなり方をしても、それで終わりという事はなく、
この世に生き残った人が、回向の徳を貯めていけば、
それは意識しなくても、あちら側の存在に響き合い、
個人単位から広がって、最終的には、国や世界を鎮める力に繋がってゆくのだと、
自殺が二世代で連鎖してしまった彼の笑顔を夢でみて、思いました。
 
またそれは、私の父と、私にも当てはまるのかもと・・
 
相変わらず私の仕送りの半分は酒代で潰し、自殺のような飲み方を続けている父ですが、
他の方の掲載文で、父親の葬儀を既に経験されている皆様のお言葉を読み、
私もいつか、見送り、許し、感謝して、すべてを自分の生きる力にしてゆくのだろうと、想像できるようになりました。
 
大森先生がおっしゃるように、私にはこれからすべきミッションがあり、死にたがって酒に逃げている父に、引き摺られてはならないんだと思います。
 
まとまらず長くなり、申し訳ありません。
 
受け入れる事で、自分自身の力のなさを責める気持ちが薄まり、
家族がどうであれ、私は私で楽な気持ちで生き抜いていこうと思います。
 
あと、お稲荷様と糸電話で繋がる夢も見て、「あなたの実家のメンバーはみんなだらしないので金運悪いの当たり前。あなたはしっかりしなさい。掃除しなさい」と言われました・・。
 
不思議な、温かい気持ちがしました。
 
 
ご同行の皆様シリソワカ
大森先生シリソワカ
 
本当に有難うございました。

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