大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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経典書写とその功徳 その1 濱地天松居士

経典に関する功徳に5つあり。

第一 聴聞(ちょうもん)の功徳

第二 受持(じゅじ)の功徳

第三 読誦(どくじゅ)の功徳

第四 写経(書写、しゃきょう)の功徳

第五 解説(げせつ)の功徳

 

これであります。

しかして、写経の功徳には更に六つの功徳があります。

第一は業障消滅の功徳といって

これは過去(注、過去世)において作りたる悪業を消滅することであります。すなわち現在受けるところの苦難、厄難は過去に置いて作りたる業の報いなるをもって、これを消滅するにあらざれば安楽を得ることはできないのであります。写経の功徳はよくこれを消滅し、安楽を得せしめるのであります。

 

(大森 補足 仏教では「家の業」とか「親の因果が子に報う」という考えはない。業を他者からもらうということもない。ただし環境としての家庭内の影響はあると思うが、それは悪業の報いではない。相互作用のなせることである。弘法大師は私たちが災難にあうのに、時の運(その時の流れ、広い意味では「偶然」)、天からの警告、業の結果と教えている。

それよりも、いたずらに業に恐れるのではなく、災難や苦難に会ったときにも、写経によりそれに耐え、乗り越えていくのだという強い信念を培うことが大事である。それは自分の人生を切り開くことになる)


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金剛般若経要品を書写続けると悩みが解ける。

ペンで写経専用のノート(普通の新しい書きやすいノートなら何でもいい。写経以外に用いない)に、繰り返し書き移すことも可。書き終わったら読経、すなわち一度読み上げてみましょう。そのあと補闕真言を三回となえて終わりです。最後に回向文を唱えると丁寧です。


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