大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

金剛般若波羅蜜経 要品

金剛経要品講話』に収められている「金剛般若波羅蜜経要品」をご紹介します。

この要品は濱地居士の著作により、若干の出没が有るので『金剛経要品講話』を底本に『金剛心易』掲載の要品を参照し、読み方は若干、私に直し読誦の便を計りました。(その責任は大森義成)とくに重要な部分は赤字にしました。これを1000回唱えると心願が成就するという。

金剛経は繰り返し唱えていると知らず知らずのうちに執着が薄らいできます。心が楽になります。

するとそれが周囲に伝わり、よい影響が及びます。自他ともに救われる道です。

太字を唱える

 

金剛般若波羅蜜経要品(こんごうはんにゃはらみっきょう ようぼん)

 

須菩提(しゅぼだい) 意(い)に於(お)いて如何(いかん)、身相(しんそう)を以(も)って如来(にょらい)を見(み)るべしや不(いな)や 

不(いな)なり世尊(せそん) 身相(しんそう)を以(も)って如来(にょらい)を見(み)奉(たてまつ)ること得(う)べからず 

 

何(なに)を以(も)っての故(ゆえ)に 仏(ほとけ) 須菩提(しゅぼだい) に告(つ)ぐ 

凡(およ)そ所有(あらゆる)相(そう)はみなこれ虚妄(こもう)なり 若(も)し諸相(しょそう)の非相(ひそう)なることを見(み)れば即(すなわ)ち如来(にょらい)を見(み)ん

 

 この諸(もろもろ)の衆生(しゅじょう)は復(ま)た我相(がそう) 人相(にんそう) 衆生相(しゅじょうそう) 寿者相(じゅしゃそう) 無(な)く法相(ほっそう)も無(な)く

 亦(ま)た非法相(ひほっそう)も無(な)し 

 

色(しき)に住(じゅう)して心(しん)を生(しょう)ずべからず声(しょう)香(こう)味(み)触(そく)法(ほう)に住(じゅう)して心(しん)を生(しょう)ずべからず 応(まさ)に住(じゅう)するところなくして而(しか)もその心(しん)を生(しょう)ずべし

 

諸心(しょしん)みな非心(ひしん)たり これを名(な)づけて心(しん)と為(な)す 

 

所以(ゆえん)は如何(いかん) 須菩提(しゅぼだい) 

 過去心(かこしん)も不可得(ふかとく) 現在心(げんざいしん)も不可得(ふかとく)

未来心(みらいしん)も不可得(ふかとく)なればなり 

 

須菩提(しゅぼだい)  我(わ)れ阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)に於(お)いて乃至(ないし)少法(しょうほう)も得(う)べきものあることなき これを阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)と名(な)づく 

 

無我(むが) 無人(むにん) 無衆生(むしゅじょう) 無寿者(むじゅしゃ)を以(も)って一切(いっさい)の善法(ぜんぽう)を修(しゅ)すれば即(すなわ)ち阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)を得(う) 

 

須菩提(しゅぼだい)  言(い)う所(ところ)の善法(ぜんぽう)とは 

如来(にょらい)は即(すなわ)ち善法(ぜんぽう)にあらず是(こ)れを善法(ぜんぽう)と名(な)づくと説(と)き給(たま)う

 

須菩提(しゅぼだい)  阿耨多羅三藐三菩提心(あのくたらさんみゃくさんぼだいしん)を発(ほっ)する者(もの)は一切(いっさい)の法(ほう)に於(お)いて 応(まさ)に是(かく)の如(ごと)く知(し)り 是(かく)の如(ごと)く見(み) 是(かく)の如(ごと)く信解(しんげ)して法相(ほっそう)を生(しょう)ぜざるべし 

 

須菩提(しゅぼだい) 言(い)う所(ところ)の法相(ほっそう)なるものも如来(にょらい)は即(すなわ)ち法相(ほっそう)にあらず これを法相(ほっそう)と名(な)づくと説(と)き給(たま)う 

 

如何(いかん)が人(ひと)の為(ため)にも演説(えんぜつ)せん 相(そう)を取(と)らざれば如如(にょにょ)不動(ふどう)なり 何(なに)を以(も)っての故(ゆえ)に

 

一切(いっさい)有為(うい)の法(ほう)は 

夢幻(むげん)泡(ほう)影(よう)の如(ごと)く 

露(ろ)の如(ごと)く 亦(また)た電(でん)の如(ごと)し 

応(まさ)に如是(にょぜ)の観(かん)を作(な)すべし

 

 

 

(※大森注、この最後赤い字の四句が最重要、真言宗では天部の法楽にここだけ唱えることがある)

 

◎補闕圓満真言(菩提場荘厳心中心陀羅尼)

オン コロコロ ジャヤ ボッケイ ソワカ (心が落ち着くまでなんども唱える)

 

無我相(むがそう) 

(無我と息を吸い、相とゆっくり息を吐く 心が落ち着くまでなんども唱える)

 


f:id:oomorigijyou:20230910201837j:image

金剛経要品講話から

 

この要品の詳細な解説は羽田先生がなされてます。

また濱地天松居士の『金剛経要品講話』にも解説があります。

konjichouin.hatenablog.com

私は朝の修法の時にこの要品を、夕勤行で金剛経全巻を読誦してます。