悪夢も自分の心のメッセージです。気が付いて、そちらに意識を向けるのが大事ですね。大森
善龍庵
大森義成 先生 吉祥成就
新年明けましておめでとうございます。
昨年はご多忙のところ同行一同のために京都ご巡拝など頂きありがとうございました。
また、このたびは納め万霊総供養および新年の金剛経会を厳修たまわりありがとうござ
いました。おかげさまをもちまして、自宅での実修も無事結願となりました。
ご本尊様、ご神仏様及び先生ならびにご同行の皆様に篤く御礼もうしあげます。
昨年秋から先生の金剛経御提唱をうかがい、今回は尊い在家用のお次第までいただき、
まことにありがとうございます。遠縁に禅密双修の高僧がかつてあり、金剛経も気にな
っていたのですが、仏教哲学として解釈する書籍も難解で近づきがたかったものがあり
ます。
このたびのお次第での実修や、先生のご法話や天松居士の道歌を拝読するに、私の受け
止めとしては、みほとけは、その外面の荘厳の「好相」をわかりやすく言えば「かなぐ
り捨て」て、衆生の方にあゆみよっていただいているのだ、そして、その不動の慈悲心
の大きさは頭や首から上の眼や耳やことばにこだわれば衆生には理解できず、ただ彼我
の「無我相」を観じて、みほとけと一心になり、眼や耳や口もついていない腹に素直に
落とさなければそのまま実感できない（如如）が、実感すればこれほど明白盤石（如如
不動）なこともない、ということかと気づきをいただきました。
現実世界では、ストレスのせいか悪夢が毎晩続き、長年気になっていたのですが、たし
かにお不動様の修行以来リアルなものは少なくなりましたが、先生の金剛経の御提唱を
受けて、悪夢で眼がさめたら、夢幻泡影の偈を念じて悪夢を供養することとしてからは
、さらに少なくなり視ずに済む夜が出てきたような気がします。
暮れは東京西部の稲荷神社に行き、大祓の茅の輪をくぐり、本殿を神式参拝し、ご法話
を参考に後戸の玉垣にも軽く触ってお礼を申し上げ、また、お山の権太夫様にはお不動
様の真言と般若心経をあげました。昨年はお稲荷様との間の取り方を誤ってしまい、欲
願と心の浄化の矛盾に悩み、疑念が生じて運もなくなってしまいましたが、特に白狐社
様にはおわびを申し上げ、今年は心機一転、「神様のものは神様へ、いただいた浄心を
ともしびとして世間へ向かい結果は自己責任。」と交通整理するように心がけたいとお
もいます。
なにとぞ本年もご指導よろしくお願い申し上げます。
先生およびご同行の皆様の今年の吉祥成就をお祈りいたします。 合掌礼拝
須菩提像 善龍庵蔵
