大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

仏様に守られていることに感謝して

大森義成先生シリソワカ


疲労困憊で日課不動明王守護法もできない日もありましたがそういうときは、作業中の私達全員が事故がなく、怪我がなく、体調不良がなく、諍いがなく無事に帰宅できますようにシリソワカと心で唱えて、日々の祈りに変えさせていただくと思っていました。

 

この忙しい期間一つだけ自己了解したのは、祝福とは感謝することなんだということに気づけたことでした。丁寧に祈る時間とれなくてもなくても何か気づくことができたら良かったです。

 

山での農作業の仕事のことを何もしらないでいた私は、最初は朝日に緑の若葉が映える牧歌的な光景をイメージした爽やかな仕事と思っていました。

 

しかし現実は時間に追われる過酷な肉体労働でした。また畑には蜂、ムカデ、マムシがいます。熱中症や雨天での転倒の危険もありました。私は初日に軽い熱中症の兆候があり、同僚には作業用手袋の上からムカデに噛まれて負傷する方がいました。事故や怪我、体調不良がありふれている職場環境でした。

仏様の加護を信じる私が、仏様に皆の安全を祈るのは自然なことでした。現代の丈夫な長靴などない、医療体制も治療法や簡便な薬もない昔の先人達はどれほど大変だったのかとも思いました。

 

また、だからこそきっと昔の人々は神仏への信仰が自然で、深く、真剣であったのだと思いました。本には八百万の神々のことをアニミズムやトーテミズムと書いてあるものもありますが、そんな言葉ではなく、危険と隣り合わせの暮らしに祈りは不可欠であったんだと、深く感じました。畑の際には六面にお地蔵様のレリーフが刻まれた小さな石塔があり、近くの崖には磨崖仏が掘られています。

悪いことばかり、怖いことばかりではありません、私はひどい近眼でこれ以上悪くなったら本当に困ったことになると心配し、仏様に祈ることもあったのですが、緑に囲まれ、遠くの山にかかる雲を気にする約三週間の間で随分目が良くなったと実感しています。

これからも仏様に守られていることに感謝していつか戒を授かれるよう頑張ります。文章長くなり失礼しました。愛染明王敬愛修行会への参加のほどどうぞよろしくお願いいたします。

大森義成先生シリソワカ
ご同行の皆様シリソワカ

合掌 

 


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