大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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経典書写とその功徳 その5 濱地天松居士

第二は智慧を増すのであって、

経典を写すときは、自然に経文の意義に通じ、愚癡(ぐち)を転じて、智慧を得て、

生死(しょうじ 大森補 言い換えれば「迷い」のこと)を解脱するのであります。

 

第三は寿命を延ばします。

娑婆世界は、なに人といえども心の満足を得ることはできないものであります。

ゆえにこの不満足に満足し、あたはざる為に寿命を縮め、天年(注、天寿)をまっとうせざる人もあるのでありますが、写経の功徳は自然に、自己の宿業を覚りて、現在の境遇に満足し、悠々自適の生活をなし、その天年を全うすることが出来るのであります。

 

 

※ 金剛般若波羅蜜経 要品を繰り返し写経すると、少しづつ迷いが、ほどけてきます。それが難しい人は四句偈だけでもかまいません。

 

金剛般若経 四句偈

 

一切有為(いっさいうい)の法(ほう)は

夢幻泡影(むげんほうよう)の如く

露(ろ)の如く 亦(ま)た電(でん)の如し

応(まさ)に如是(にょぜ)の観を作(な)すべし

 

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高祖弘法大師筆の『金剛般若波羅蜜経開題』

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