日常生活の中で心を修めたいとき、ご供養したいときには、今すぐできる写経をお勧めする。
以前にご同行のNさんの上記「御宝号の書写」をご紹介した。
これと同様に、今すぐできる写経として、お経の一句や一偈あるいは、気になる一字などなど(たとえば空や無や観や浄など)を繰り返し写経する。
金剛経なら「無我相」や「如如不動」などもよい。
自分にとってピンとくる言葉、すぐ書写できるものを適宜選ぶ。
Nさんのように御宝号や「南無観世音菩薩」「南無不動明王」など名号もあり。
とにかく自分にしっくりくるものを書く。
それを繰り返し、ノートやメモにペンや鉛筆で書くのだ。
数や時間は決まりはない。少し気持ちが落ち着くまで、無心に書き続ける。
書き終わったらそれを静かにながめて、合掌である。
経文はたとえ一字でも大功徳あり。
もちろん写経用紙に筆で書く従来の方法は丁寧である。
その時々や状況において、実践しやすい方を選ぶとよいだろう。