金華山人編著『鎮宅霊符神感応秘密修法集』を読んでいると、某家に伝わる鎮宅霊符神の神道式の秘法というのが掲載されている。
その中に「日々家内心得の事」というのが記されている。
これは実はもともとは神道家の黒住宗忠師が千日の修行中に作成したもので、黒住教の教えの一つである。
なぜこれが鎮宅霊符神の祭式に加えられたのかはわからないが、尊い内容なのでご紹介したい。これをこころがければ、おのずと道が開けるだろう。
日々家内心得の事
一、神国の人に生まれ常に信心無き事
一、腹を立て物を苦にする事
一、己が慢心にて人を見下す事
一、人の悪を見て己に悪心をます事
一、無病の時家業おこたりの事
一、誠の道に入りながら心に誠なき事
一、日々有り難き事を取り外す事
右の条々常に忘るべからず 恐るべし 恐るべし
たち向こう人の心は鏡なり 己が姿を映してやみん