慈悲の心と経、陀羅尼
慈悲の心と経、陀羅尼 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵
私は節分の豆まきで、鬼は外は言わない。(もちろん、習慣だから、それにこだわらなくても良い。言いたい人は言ったらいいと思う)
理由は稲荷大明神託宣を信じてるし、施餓鬼供養しているから。鬼神に対しては、追い出すのではなくご法楽である。
詳しくは上の過去記事をご参照ください。
むしろ一番恐れるべきは私たちの内なる鬼である。わかりやすく言えば煩悩である。なぜならそれが自分も害し、他人も害するからである。
『お稲荷さんと霊能者』内藤憲吾著、河出文庫刊のなかに、砂澤先生の言葉として、
「お山にはたくさんの神様がおられますが、最近は人間を怖がって(人間が敬虔さや信心を失ってしまい傲慢になったからであろう)穴から出てこられません」と言ったことがあった」
と記されているが、まさに怖いのは鬼や霊ではなく、人間である。
私が尊敬している神道家の黒住宗忠師は
迷えば魔寄(まよ)ると申して、人の心が迷う時は、その虚へつけ込み、悪魔がより集りて、種々の因果たたりをいたす、油断はならぬぞ。
と説かれている。私も改めて心したい。