(弘法)大師信仰の功徳は色々である。ある人は健康へ。ある人は富をえ、ある人は位をえ、ある人は成功する。これらの功徳は誠にありがたいものである。
けれども、ありがたいのはこれらの結果ばかりではないのである。
この世に生きるということは何か※職業することであり、その職業をうまくやるということであるが、それをうまくやるのに大師を顧問とし、指導者とするということが大師を拝むということである。
毎日大師にお目にかかり大師にご相談し、その加護を祈りながら仕事に生を出す。
そうすればそこに良い智慧が湧き強い力がで、自分とともに誰もがよくあるようにという親切気が起こるのである。
こういう親切気と強い力と良い智慧とがまた大師の功徳である。この功徳は人の身につく功徳で、これこそまことの功徳なのである。
続く
カッコ内は大森
※ここでいう職業は単に仕事ではなく、たとえば学生は勉学や部活等、専業主婦は家事や育児等といった、それぞれの立場でなすべきこと全般を指していると解釈してよいだろう。

神代峻通師 近影
本文写真とも『神代峻通講話集』 神代峻通講話集刊行会刊(高野山出版社内) 昭和35年8月10日発行より転載
このお話は弘法大師信仰のみならず、あらゆる神仏の信仰に通じます。大森