大森義成先生 シリソワカ
拝啓、皐月の候、ますますご清祥のことと存じます。日頃よりおかげをいただいており
ます。
さて、この度は、四月滅罪会を厳修たまわりありがとうございました。おかげさまをも
ちまして、自宅での実修も無事に結願となりました。
ご本尊様および先生ならびにご同行の皆様に篤く御礼を申し上げます。
今回の滅罪会は7回目でしたが、年初に独部法のお伝授をいただいて初めての滅罪会と
なりました。在家の身にとりまして、准胝様に関する消息は世間にあまり多くなく、あ
らためまして滅罪会のお次第を見ますと、学びの助けとなりました。
ぜひ併修したいと思います。独部法は、出勤前朝お次第通り余計なことを考えずきっちり無心に行い、滅罪法は、観想も多く、数取りにもとらわれずに、退勤後夜に行うと、気づきをいただける気がいたします。
とくに、今回の滅罪会は、亡父との様々な思いや葛藤が軽減されたようで、重荷をどさ
っと放したような気がしました。先生のご法話のように、人への供養は相互作用そのも
のであると感じました。
独部法の修行も順調にすすんでおります。退勤後の自由な念誦は含めず、3万遍になり
ました。この2-3万の間は、軽傷ですが怪我やトラブルにも見舞われ、五体投地もつ
かまり立ちで行いましたが、ご神仏ご守護のおちからで乗り越えられました。これまで
けがや心身不調の時は、わけもわからないままにお経の一節から梵音海潮音と観音様を
念じていましたが、今回、そうして怪我をなでると、准胝様の御影の海は慈悲の福聚海
で、その響きが海潮音かと納得がいきました。
准胝さまとのご縁で、お手中の水瓶から
甘露をいただき、お足元の海水で身を清め、罪が洗われるイメージです。
これからまた五月雨、また猛暑の季節となりますが、先生のご自愛をお祈り申し上げま
す
合掌