大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

令和4年 愛染明王敬愛修行会の感想その19

善龍庵 大森先生

 

いつもお世話になります。

また、遅くなりましたが愛染明王敬愛修行会及び不動明王修行会をありがとうございました。

 

修行会の間、いつもなら自分の建前やこうあるべきみたいな考えでしないことをやってみたいと思うんだからしてみようと素直に行動することができました。他愛のないことなのですがとても楽しく、「あ~、素直になることってとても大切なことなんだな」と気づかせて頂きました。

 

それでも翌日にはこれまた他愛のないことで必要以上に怒ってしまったりして、「昨日はとてもいい気づきを頂いたのに今日のこれじゃあ一歩歩いて二歩下がるだな」と思ってみたりです。

 

私がこれまで生きてきた中で身につけてきた鎧のような思い込みを脱ぐには、それなりの時間も必要のようですが、それでも自分の想いに素直に向き合うことの気持ちよさを知ったというか思い出せたように思います。

 

そして、それと同時に所有欲?のようなものがどんどん無くなってきているようにも感じました。これは年齢のせいなのかもしれませんが、必要なときに必要な分だけあればいいんだという考えが浮かぶようになってきました。

 

また、修行会のなかで自分から宇宙まで想いを広げまた還ってくる感覚はとても気持ちよく、正に今の世情にも響き合って欲しいなと思うところでした。そして今このような世の中で手を合わせることのできる幸せに感謝です。

 

ありがとうございます。

 

いつもお忙しいことと存じますが、どうぞご自愛ください。

 

大森先生シリソワカ

ご同行の皆様シリソワカ

 

今回もありがとうございました。

合掌


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お知らせ

滅罪会の申し込み締め切りは5月16日月曜日の19時です。

申し込みの詳細は下記リンクをご参照ください。


令和4年5月 滅罪会(めつざいえ)のお知らせ - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔のこころえ

質問があります。夜寝る前に准胝様の真言を唱えてから寝ることがあります。その時は罪悪感に捉われず、色々湧いてくる感情を仏様にお任せするというか、真言で洗い流すような感覚で唱えています。『懺悔!』と力まず、気楽にやっています。こうすると、すごく気分が良くなるのですが、滅罪会の時も、こんな感じで真言を唱えてもよいのでしょうか?

 

それで大丈夫です。仏様の前に座って自然に胸に上がってくるものを扱います。

自分の胸の辺りを心の目で眺めている感じが良いでしょうね。するともう終わって手放して良いようなものは上がってきます。

無理やりほじくり出すよりは、力みを抜くところがポイントです。

 

 

仏様に預けるときはその人それぞれの感覚で大丈夫です。

手に乗せて前に突き出して差し出す人もいるし、仏様の光や火の中にくべる人もいます。

洗い流すというのも良いですね。

仏様の前にポンと置いておくのでも大丈夫です。

 

何もイメージできないという人もいますがそれはそれで構いません。

うまくやろうとする必要はありませんが、浮かんできたものを少し丁寧に扱ってあげるぐらいが良いでしょう。

 

色々な考え方があると思いますが、私の経験上この方法が一番浄化の力が強いです。

 

 

そして、この修行の良いのは修行者同士が行う懺悔滅罪の功徳が、お互いに影響し合って支えあっているところです。


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他者のための懺悔

行住坐臥(ぎょうじゅうざが)知ると知らざると犯す所の是の如くの無量の罪 

三宝に對して皆発露(ほつろ)し奉る
慈悲哀愍(じひあいみん)して消除せしめ賜え 

乃至(ないし)法界の諸の衆生 三業所作(ざんごうしょさ)の此の如くの罪
我皆 相代って尽(ことごと)く懺悔し奉る

さらにまたその報いを受けしめざれ

 

これは興教大師の作と伝えられる「密厳院発露懺悔文(みつごんいんほつろさんげのもん」の最後の部分 真言宗では派によってよく唱えられている。

懺悔(さんげ)というと単なる自己反省と勘違いされることがあるが、この文は懺悔の意味をよく表していると思うのでご紹介する。

 

ここには、日常の動作におきる様々な罪(それは意識、無意識にかかわらず)を仏法僧の三宝に対して、発露(ほつろ=心の中に隠し、覆っていた罪悪に感じることを告白する)して、その慈悲の力で消除されることを祈念している。

さらにはすべての生きとし生けるもの(六道すべて)の心と言葉と心に作る罪業を、自分がすべて成り代わって懺悔して、その報いをうけないようにと願っている。

 

滅罪会の修行もここに準じて、実際に仏さまに罪業を告白し、真言を唱えて滅罪を祈念する。

 

さらに代理で修行するのも同じで、私たち初心では一切衆生とはすぐにいかなくても、ご縁ある方々が自分においての一切衆生の代表なので、気になるかたの代理行を受けているのである。

 

そして、懺悔は大きな功徳がある。ゆえに真言密教でよく唱えられる五悔(ごかい)の回向方便には懺悔随喜勧請福として、まずは懺悔の福(功徳)が挙げられ、次に随喜や勧請があり、その功徳を回向している。

他者のための懺悔は、同時に自分のためである。なぜなら私たちはかかわりの中で生きているからである。

 

豪潮大和尚は懺悔は仏教の根本である旨を説いている。

いいかえれば懺悔、さらに三帰が仏教徒である根本なのだ。

だから多くの勤行次第のはじめは三帰依文か懺悔文からはじまっている。

(あたりまえだが、これでやっと仏教守護神のご加護がいただけるのだ)

 

 

 

 

醍醐寺参拝

過日醍醐寺准胝観音と清瀧宮に参拝した。

 


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清瀧宮

御本地は准胝、如意輪のニ観音

百字偈、尊勝陀羅尼、准胝 如意輪印明 清瀧権現印明 仏慈護印明でご法楽

施主並びに修行者、代理修行者の吉祥成就を祈念。

 

もともと唐の青龍寺の鎮守であった。弘法大師帰朝とともに日本にやってきた。

はじめは高雄の神護寺近くにお祀りされていた。それにちなみ、いまでも清滝川がある。

それが聖宝尊師が醍醐寺開山のときに笠取の本宮の峰に降臨したという。


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大隅和夫著「聖宝 理源大師」(醍醐寺刊)に掲載の

上醍醐寺の清瀧宮のご本地像の写真


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拝殿

 

基本的には准胝、如意輪の御尊像を本地としてお祀りする。

あるいは降臨した場所の石を祀るようだ。

上醍醐寺では清瀧権現のお札が授与されていたが、いまは無いようだ。

その御札の内には准胝、如意輪のお姿が描かれていた。

私の所持する資料には、それは大木食以空上人が彫った版木により刷られたとある。

以空上人は聖天尊の行者、光明真言の信仰者で知られるが、謎が多い。

上人は仏画や造像、梵字にたけていたようで、上人が描いた弘法大師の御影を勧修寺で許可灌頂をうけたときに拝した記憶がある。

 

あと感見像としては畠山記念館の所蔵のものが有名である。

下記のリンクの絵画のところにあります。

www.ebara.co.jp

 

感見像は何種類もあり一定していないが、この方のブログ紹介されるお姿もしばしばみられる。これは三宝院流願教意教方に相承する印信にある御姿。

heisai.hatenadiary.org

 

清瀧とかいて醍醐では「せいりょう」と読んでいる。しかし瀧には「りょう」の読みはなく読癖である。

 

ちなみに、山科の安祥寺には「青竜権現」が祀られている。こちらは弘法大師由来ではなく入唐八家(にっとうはっけ)の一人、恵運が青龍寺で修行して帰朝するとき勧請したものという。

「しょうりゅう ごんげん」と読む。

安祥寺のご神体については今年の六大新報に、同寺ご住職の投稿がされていた。

中国では唐代にはやった尊勝陀羅尼の石碑の一部とのこと。いまは京都国立格物館にあり、現在は如意輪観音の石像と名号などが神殿に納められているそうだ。

そのご神体の蟠龍石柱の写真は下記の安祥寺様のサイトで拝することができる

anshouji.or.jp

 

私のお祀りする権現さまのおすがたは上記のものとは別のものである。

それはほかの総本山で青龍権現として同じ姿があるのに遭遇して、おどろいた。

男女二尊の御神体である。


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旧伝法学院


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観音堂

上醍醐寺観音堂は焼失したので、昔の出開帳仏がいまのご本尊であると。

伽羅の線香を焚き、独部法を修す。


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ご本尊のポストカードを購入した。素晴らしい御姿である。

 


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三宝院の聖天堂。伝「飲んだの聖天」


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霊宝館


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遍智院成賢の祖師像がでていた。はじめて拝する。

 

 

5月滅罪会の感想その1

修行に対して疑念や抵抗がおきるのは珍しいことではありません。

むしろ心の深いところに影響している証拠です。それはそれで、よいのです。

それを認めつつ、諦めないで修行をつづけていきます。

これが精進波羅蜜です。

すると、その人の精進に応じて、ある時期が来るとその功徳を実感します。

疑念や抵抗は信心を深める糧となります。

 

頂いたこの感想は、すぐに懺悔することが浮かんでこなくても、この修行が心の深いところに響いていることを証明するお話です。

 

ここからいただいたメール

 

大森義成先生

 
早々に滅罪会の修行法を送付いただき、ありがとうございました。
東京都〇〇〇〇〇です。
昨日、お布施を入金いたしました。
 
修行法を頂いた5日は、まだお布施を送っていなかったこともあり、修行はせず、
プリンタがないので書き写しをし、大悲母准胝尊の真言を唱えて、滅罪修行いたしますので、よろしくお願いいたしますとご挨拶をしました。
 
6日の夜から始めようと思っていた、その夕方辺りから、
自分には滅罪は大切だと感じて、修行しようと思ったにも関わらず、何故か、こんなことにお金掛けてどうするんだ、こんなことして、何になるんだ、馬鹿じゃないのか、というような思いが胸にふつふつ湧いて来ました。
 
もう、修行が始まってるのかなと思ったのですが、そう言えば、何かやろうと希望すると、
上記のような思いが出てきて、自分で自分を否定し、邪魔をすることが多いと内省することから始まりました。
 
いざ、修行をすると、懺悔が出てこなく、准胝尊を見つめる静かな時間を得ることができました。
その内、胸から懺悔懺悔六根清浄という言葉が出てきたので、それもそのままにし、
大悲母准胝尊シリソワカ大慈父宝篋印法塔シリソワカを三回唱えて懺悔を終えました。
 
修行は静かな時間を過ごすことができたのですが、懺悔に出てこなかったあらゆる感情が明け方の夢に出てきまして、目が覚めてもなかなか起床ができませんでした。
 
自分がかわいかったり贔屓目に見る割には、
本当は自分のことを認めたり、愛したり、許したりはしていないものです。
 
滅罪の修行始めが、連休中のタイミングで良かったです。
 
精進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
長文にて失礼いたしました。



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准胝観音の大行者
豪潮大和尚筆 梵字真言
右 六字明呪
左 一字文殊  一字呪
(宇野廉太郎著『豪潮律師の研究』昭和28年11月刊から転載)
 
お知らせ
5月15日からの施餓鬼供養の申し込みは本日11日までです。
 
 

令和4年 愛染明王敬愛修行会の感想その18

大森義成 先生

 

千葉県の〇〇〇〇〇でございます。

 

先月は愛染明王敬愛修行会を修していただきまして、

誠にありがとうございました。

 

おかげさまで周囲の方々との関係は良好で、

修行会後に実施予された会議も上手くいくか懸念しておりましたが、

職場の方々と滞りなく行うことができ、新体制でもなんとか協同していけるのではなか、

と思えた機会を賜ることができました。誠にありがとうございました。

 

また、先月のお施餓鬼で供養をお願いした叔母ですが、こちらもおかげさまで、きれいな御位牌が出来上がってきまして、やっとこれで御姿を拝み供養ができるようになりました。

 

 

姿が分からなかったのですが、御位牌としての存在があると、意識を集中して供養できるので、御位牌はとても有難い依り代だと思いました。

 

叔母の供養を賜りましたこと、誠にありがとうございました。

 

大森義成先生の修行会の機会に出会うことがなかったら、このような今に至ることができなかったと思います。

 

大森先生には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 


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令和4年 愛染明王敬愛修行会の感想その17

善龍庵
大森義成先生

おはようございます。
いつも仏道修行の法縁をいただき、ありがとうございます。名古屋市の〇〇です。

愛染明王敬愛修行会や不動明王修行会では、大変お世話になりました。
色々な修行を通じて、仏様のなんとか導いてあげたいという私への慈しみを感じ、とても嬉しく、頂いた今日という日を大切に過ごしたいと思います。

そして、この度の滅罪会にても、平生の自らの心や行いを省みたいと思いますので、申し込み要項をご送付いただけましたら幸いです。


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