大森補 濱地天松居士は金剛経の訓読を勧めている。(私は音訓両方読誦している。音読も味わい深い)金剛経の注釈書を読むことを天松居士は勧めていない。
私自身は、天松居士在世中には無かった、岡野守也氏の『金剛般若経』全講義(大法輪閣刊)は読むことをお勧めする。
そして、金剛経の修行そのものは天松居士の説くところを基本に、種々工夫している。
https://www.daihorin-kaku.com/book/b251681.html
金剛経は大乗の法 最上乗の法(大森補 これを弘法大師は真言密教だと説く)であって、読誦すれば無量の功徳がある。
しかして、この経は千万佛の所(みもと)において善根を植えたものでなければ信ずることができないと(金剛経に)説いてある。
(中略)
金剛経の第9一相無相分 第10荘厳浄土分 第14離相寂滅分は坐禅であって、第15持経功徳分は読誦によって如来と一つになることを示している。
(中略)
金剛経は金剛経の写真である。ゆえに真の金剛経は金剛経に通じてのみこれを見るべきである。金剛経は現実に活きているのである。現代に活溌溌地に活躍しているものである。金剛経は死物ではない。ゆえにこれを読誦するとき、これとひとつになれば必ず実効があるのである。
つづく
鴻盟社版 金剛経訓読