猫も私たちを導く菩薩行してますね。みなともに仏道を成ぜん。大森
大森先生 シリソワカ
こんばんは。
私の家には猫が6匹住んでいます。保護猫という言い方もできますが、野良猫が家に入り込んで集会所にしているような感じです。
全員父が呼び込んでしまった猫です。
母がまだ生きて癌で闘病していた頃、入院が1か月長引くと父が野良猫を1匹家に引き入れてしまい、猫がどんどん増えていきました。
そして母が帰宅した時は家がサファリパークのようになっていました。
その猫の中で狩が得意な猫がいます。可愛らしい顔の賢い猫で、母も生前たいそうこの猫を可愛がっていました。
それを覚えているのでしょうか、この猫は小鳥や鼠を獲ってきては、必ず仏壇の前に置いていました。
私はそれを見つけるたびに、猫に「お母さんは仏様になって、もうお肉は食べないから持ってきちゃダメだよ」と言い聞かせていました。
今夜も猫は丸々太った鼠を獲って来ました。そして仏壇の前に置きました。
ところが今夜の獲物は怪我もさせず血も流さず、上手に生け捕りして来たのです。鼠は床に置かれた途端に走って物陰に逃げて行きました。
既に父と私は晩酌して、ほろ酔いになった後でした。ふらふらしながら大捕物が始まりました。父がなんとか鼠を捕まえて外に逃しました。
父は得意満面の猫を褒めてやり、鼠に帰って来るんじゃないよ、と言い聞かせていました。
とんだ真冬の放生会でしたが、ひょっとしたら猫が短気で怒ってばかりいる父に、猫が功徳を積ませてくれたのではないかと感じました。猫にも仏性があるということなのでしょうか?ありがたいことだと思いました。
私のようなものが信仰という言葉を口にするには顔から火が出るほど恥ずかしいです。でも一緒に歩んでくださる仏様がおられると思えば、なんでもありがたいことだと感じます。
明日からまた寒くなりそうですが、どうぞお健やかでお過ごしくださいますようお祈りいたします。