「至誠天に通ず」
は孟子の言葉。
これが祈りの秘訣です
昔、加持祈祷を依頼されたとき、とくに霊力もないので、
どのように拝んだらよいのでしょうか?と、心構えを恩師に尋ねました。
すると、
「ひたすら誠をもって祈るべし」
と教えていただきました。
そして「陰徳を積むこと」が大事であると。
言い換えれば心と行動、これが神仏に叶えば感応するのだと理解しました。
「誠」いわば「浄らかな信心」があれば、おのずと行動に現れます。
そして、自分の力ではなく、大いなる神仏のお力にお任せする。
そのための至誠なのです。いわば呼び水です。
とは言っても、なかなか、理想的にはいかないのですが、常に念頭において、
なんとか今日まできました。やはり恩師のご教示は真実であるなと実感しています。
ちなみに恩師のさらに師匠は、加持祈祷で多くの信徒の帰依をうけていました。
生涯にわたり徳を積むことを心がけ、寺院復興と清貧の生活を貫かれました。