お正月三が日はこの本を読んでいた。
宮本祖豊師著『積徳のすすめ』
宮本師は比叡山の十ニ年籠山行を満行された方で、私もだいぶ前にある方のお供でお会いさせていただいたことがある。
比叡山でのご自身の修行の体験や様々な逸話を主に、日々の私たちの仏道修行にも言及され、大変興味深い内容であり、読みやすいので拝読をお勧めする。
羽田先生の師匠である故白戸快昇師や善光寺大勧進だった故瀧口大僧正のお話も掲載されている。
気になった内容をランダムに一部紹介する。詳細は本書をご参照下さい🙏
行に生き、行に終わるー千日回峰行
(注.千日回峰行者、正井観順阿闍梨の出家の機会となった逸話として、)
正井観順師は万延元年(1860)十二月、青森県南津軽郡尾上村に生まれた。十七歳の時、結婚して雑貨賞で生計を立てていた。
明治二十五年秋、北海道に出稼ぎに出た302を乗せた汽船が漁船と衝突し二百六十数人の死者を出した。観順師は施主となり、水難者の追悼のために、近くの天台宗浄土寺のお寺で大施餓鬼会を行って供養された。その晩、多くの死者がうつつ幻に次々と夢枕に立ち、次々と現れては深く頭を下げて消えるというのを見て、仏法の功徳広大なることを深く感じた。このことが機縁となって出家得度して行者になろうという志を立てたと言われる(同著p85〜86 )
※注は大森
