今大師として尊敬されていた故金山穆韶師の著である『仏を求めて』から、師が四度加行のときに師僧から教示された修行の心得が記されているので、引用する。
『行法はただ無心無念信心をこらして修せよ。
真言に何の功徳があるのであろうか、結ぶ印に何の意義があるかなどとのことを思わぬようにせよ。
経や真言や印には無量の功徳力があって、分別智では知るべからざることが説かれてある。
大師は「真言は不思議なり観誦すれば無明を除く」と示され、宝鑰の拾四問答のところに、同一文字であるが、天皇の勅語には大なる意義があるように、経文には絶対の功徳力のあることが説かれている。
わずか数字の文字でも、電報のごときはその意味如何によって驚天動地の感を起こさせることがある。
経に真言の功徳のあることを明かし、如来の真言には、如来の有する無量の功徳力のあることが説かれてある。』
お知らせ
愛染明王敬愛修行会を開きます。
下記リンクご参照ください。