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令和3年秋季彼岸会結願

令和3年秋季彼岸会は本日結願いたしました。

なお明日は彼岸中日のため施餓鬼供養にて総じてご供養させていただきます。

また、自宅でのご供養は彼岸明けまで続けられて構いません。

 

宝篋印陀羅尼法は特に亡くなられた方のご供養には功徳があると伝えられております。

当方では春と秋のお彼岸にはこの法でご供養いたしております。

 

さて宝篋印法塔の御影を礼拝してつよく感じたのは、完成された父性でした。

 

慈父悲母といいます。

完成された父は大慈で、分け隔てない与楽の徳をあらわします。

同じく完成された母は大悲で、分け隔てなく全ての苦しみを抜き取ります。

(もちろん父母共に慈悲の両方の徳を具えているのですがどちらを表面に出すかということです)

 

私たちの人格形成には父と母の両方の影響が大きいです。

さらに霊的成長にも聖なる父と母が必要になります。

 

鎌倉時代の高僧、明恵上人は釈迦如来を父、仏眼仏母を母と仰いだと言われています。

 

豪潮律師は仏母准胝観音を念持仏とし、後年は宝篋印塔の建立に心血をそそぎました。

 

ちなみに年末に行う光明真言法でのご供養は大悲胎蔵曼荼羅大日如来を本尊にするので、完成された母性を本尊とすると言い換えても良いでしょう。

 

 

お彼岸はご先祖をはじめ、なき方々をご供養することで、自分自身の霊的成長も促していく修行週間なのです。

 


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お知らせ

9月26日からの施餓鬼供養の申し込み締め切りは本日22日です。

改定された施餓鬼供養の申し込み要項を参照の上お申し込みください。

7月すえから振込先などが変わっております。