一ノ峰の末鷹大神のお塚
人気があるので鳥居に埋もれてお塚が見えないぐらいである。
一ノ峰の上之社の向かって左方向に行ったところにある。
御灯明を上げて吉祥成就を祈念
大正の話
一ノ峯のお茶屋さんのおじいさんのころ
末鷹大神の前で拝んでいたオダイさんに神がかりがおこる。
そのままお茶屋の奥の座敷にあがり、「亭主をここえ!」と。
当時の御茶屋というのは地方から来た参拝者のための旅館であった。
今のように新幹線や車がないので、稲荷山に登り、お茶屋に仮眠して一晩中お山をしたそうである。
その旅館業をやめろというお告げだった。
旅館業は家業だからやめたら生きてはいけない。どうやって生活したらいいんですかと末鷹大神に尋ねると「毎日帳面を見て暮らせ」というお告げだった。
お告げを受けた亭主は頭の大変良い人だったそうで、ある時期に旅館業を辞めて現在のようなお供物やろうそくを販売するほうにシフトしていった。毎日帳面を見て暮らすようになったそうだ。
結局、後々交通の便が良くなって山に泊まる人が段々と少なくなっていった。
まさにお告げの内容の通りになったのである。