この陀羅尼は滅罪の功徳が大きい。
『大宝広博楼閣善住秘密陀羅尼経』には
「もし受持すること有らばよく一切の罪業を除いて身清浄なることを得」
「もしわずかにこの陀羅尼を聞かば、一切の悪趣(※地獄、餓鬼、畜生)を除滅し、わずかにこの陀羅尼を憶念すれば、すなわち諸の微妙(みみょう)なる香華、塗香、末香をもって、十方一切の諸仏に供養することとなる」
「この陀羅尼は大威力ありて、一切の諸魔ついにその障礙をなすこと能わず」
「一切の寃家(えんか =仇の家)悪友、鬼神、薬叉(力のある鬼神)、羅刹、人、非人(人以外の龍や神などの霊的存在)その便りを得ずして、無量の善根を増長す」
さらには陀羅尼を唱えるものを執金剛手、薬叉将および四天王が擁護するなどの功徳が説かれている。