大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

子供の頃にみた、 静かなお社に

大森義成 先生 シリソワカ

前略、錦秋の候、ますますご清祥のことと存じます。
さて、このたびは、親族所縁の屋敷神の稲荷社ご眷属につきまして、お施餓鬼供養にてご回向をいただきありがとうございました。自宅でのご供養も無事結願となりました。

ご本尊様および先生ならびにご同行の皆様に篤く御礼を申し上げます。

親族所縁の稲荷社は、屋敷神でしたが、地方にあり、子供の頃は夏休みなど毎年のよう
に遊びに行きましたが、親族も次第に少なくなり、もう何十年も行く機会すらありませ
ん。今では荒れ果てているのではないか、ことしも台風の進路に当たり、何か障りが生
じていないか心配になり、現実世界では相続権も祭祀権もなく、やむなくご回向をおね
がいしました。

初日、先生から特に丁寧に唱えるようにご指導のあった報恩謝徳のご真言を唱えて、お
社を思い浮かべると、はるか昔、社の前のきれいな水の流れで無心に遊んでいたことを
思い出し、突然に、それ以来、かわりなく稲荷様に御守りいただいていることに気づき
愕然としました。神社の境内で子供たちが無心に安心して遊んでいたのは、ご縁を結ぶ
意味があることだったのですね。

先生のブログでは、直近のご法話では24年8月の「仏徳を思念せん」を心得とし、また
稲荷大明神」につき調べているなかで、2022年10月の「慈悲メガネ」や23年6月の「
恐れから畏れへ」などのご法話に行き着き、ご神仏の広大な慈悲と智慧は小さな人間の
悩みを包みこんでしまう、人間側の都合で罰する仏天をつくりだす必要は無いという教
えをいただきました。

その教えをふまえて、金曜日には、お社を思い浮かべると、扉が開き、慈悲の金色の光
が溢れるイメージとなりました。そして、最終日土曜日には、また、子供の頃にみた、
静かなお社にもどったイメージでした。それらのようなイメージで、日課の神棚礼拝に
つとめたいと思います。

御予告の福天さまの修行会のちょうどよい前行になったような気がいたします。
御仏縁をいただき先生にはこころより御礼を申し上げます。
                  合掌


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