大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

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御名を唱えること 

濱地天松居士の『観音経要義』から

「一心に称名」とは二念なくして、観世音菩薩の御名(みな)を唱えることなり。

金剛経に「まさにかくの如く清浄の心を生ずべし、色(しき)に住して心を生ずべからず、声香味触法に住して、心を生ずべからず、応(まさ)に住するところなくして、しかもその心を生ずべし」とあるがそれである。

即ち一心というは、清浄なる心のことである」

 

「一心に称名」とは、心を乱さずに観世音菩薩の名を唱えることを意味します。金剛経においては、心が清浄であるべきだと説かれており、何かの対象に心をとらわれず、純粋な心を持つことが重要であるとされています。すなわち、「一心」とは、雑念のない清らかな心を指します。

 

困った時、悩みのある時、まずは一心に仏様の名号を繰り返し唱えましょう。そういう時は、ゆっくり唱えるのが良いかもしれません。すると心は清らかになり、視野が広がり、良い智慧が浮かんでくるものです。

 


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坂村真民師筆「一心称名」善龍庵蔵