大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

悩みを解くには

人間関係の悩みのひとは多い。

そこで、なんとか相手を変えようと考えるのは、普通だろう。ただ、それに伴ってあれこれ行動しても、効果は薄いかもしれない。


ときには、祈祷で調伏したいという人もいるが、それで解決はつかない。もし、調伏の相手がいなくなったら、また似たような人が現れる。なぜなら、そのような人とつりあう縁があるからだ。

 

仏教では縁を重んじる教えであるので、まずは、自分にそういう方と縁があることを意識する。

 

そして、その縁を生かすため、その人との縁によって、いままでどんな学び、気づき、良いこと、などがあって、それにより自分の心が磨かれたか、事細かに観察してみる。

 

まあ、普段、そういう視点を養ってないと、初めはなかなか難しい。

 

憎い相手ならなおさら、難しい。
難しいがやってみる。

 

可能なら書き出してみる。観察してみる。こうすることで、智恵がうまれる。

さらに、どうやってその縁を生かすか工夫してみる。これで、智恵が深まる。

 

ここが肝で、その智恵が正しければ、それにともなった行動がとれる。

それにより自分の悩みは薄らぐし、解決につながるだろう。あるいは、いままでとは、もっと違う気づきがおこる。

 

しかし、これをすぐに行い難いひとは、ひたすら無心をこころがけて、真言念誦やご供養を修める。すると少し心に余裕がでてくる。

余裕がでれば、糸口がつかめる。

 

そこで、はじめて観察をしてみると良いだろう。


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キリク 阿弥陀如来の種字「妙観察智」の徳