善龍庵
大森義成先生
暑中お見舞い申し上げます。
また、このたびは、月例の不動明王修行会を厳修いただきありがとうございました。お
かげさまで7月の自宅での自修も無事結願となりましたので報告いたします。
ご本尊様、大森先生ならびに御同行の皆様に篤く御礼を申し上げます。
2月からの修行会も折り返し地点となりましたが、自行をつづけていくうちに、最初の
ハッとするような体験も定着し、だんだんとじわじわとした安楽をいただいているよう
な気がしてまいりました。当座の御かげでおわらず、じっくりと一年がかりで内省しな
がら継続していくのはとても良い御法縁をいただいたと存じます。
お不動様とのご縁の深まりでいえば、5月下旬、関東のある名刹で、江戸時代のお不動
様の三十六童子の修復プロジェクトがあることにネットで知らされました。修復後は胎
内に願文がおさめられるようで、早速、一口讃嘆随喜させていただきましたが、なぜか
「不思議童子」様が気になり、選択いたしました。摩訶不思議なお働きを童子の形にし
たものでしょうか。
今月、お不動様を自宅で拝んでいると、炎の中の灯心が、気のせいか、「火の子」とい
うか小さな童子様のようにも見えるような気がいたしました。在家用の経典集にもあっ
たお経を拝読すると、呼べば童子様があらわれてくださるとも読めますが、私では「イ
ワシの頭も信心」というレベルで可笑しいかもしれませんが、とても楽しく、また、あ
りがたく思いました。灯心だけでなく、森羅万象がみほとけのあらわれとみられるよう
になれば、みほとけに近づいたという教えでしょうか。
まだまだ暑さも続くと思いますが、先生の吉祥成就をお祈りいたします。
合掌