善龍庵
大森義成先生
前略、ますますご清祥のことと存じます。
さて、このたびは、高祖弘法大師御誕生一二五〇年記念事業としての永代供養に御縁をいただき、まことにありがとうございました。
2022年暮れの総供養にて、大随求様に御縁をいただき、賜りました御真言を念誦してお
りますが、汚れが「ばらばら」と払い落ちるような観想ができました。ふと、もう何十
年も前、子供のころテレビのルポ番組で見た修験者たちが「さんげさんげ、ろっこんし
ょうじょう」といって山を登っていたようすが思い出されました。
永代供養の申し込みにつきましては、将来のお墓の建設の問題があり、すこし迷ってい
たのですが、お寺様の由来を調べると、いろいろと符合するところがあり、御遺骨がな
い当家先祖ゆかりの種々の御縁に導かれたと思い、お願いすることといたしました。
申し込みののち、先生からは、どこでもできる簡易供養法をお知らせいただきましたが、それは暮れの総供養のエッセンスとして、こちらも永代に継続できるものとして、ありがたく思われました。
おそらく、いろいろなストレスからだとおもいますが、震災の前から連日の悪夢に苦し
んでまいりましたが、21年末の総供養と大晦日のトイレ掃除の御法話の実践そして22年
一年間の不動明王修行会参加で、具体的な夢はだいぶ少なくなりましたが、明け方の気
分不快と腹部の不快感は残っておりました。
幸い検査ではなんともないのですが、今回、蒲団の上でも簡易供養法を何日か行うと、すぐに不快感が抜けて丹田がなんとも暖かい感じになってまいりました。
先生の御法話の「渋柿がそのまま甘柿になる」というご趣旨はこういう現象かと合点した次第です。
毎日すこしずつたまる鬱屈と罪業を明け方に供養して、みほとけの光明を観想して心身を浄化することがわかったのだけでも、たいへんな御蔭と思いました。
また、日課の般若心経でも「空即是色」について、空とい
うのは、哲学者の云う観念論などではなく、現実のこの世界なのだ、という、あたりま
えのことながら、今更体験し、痛感できた次第です。
御法話通り、申し込みとともに、御供養の修行とその御蔭果報がはじまると受け止めら
れました。ありがとうございます。
合掌