濱地天松(はまち てんしょう)居士については羽田先生から詳しくおしえていただきました。
大船観音造立の発願者、弁護士であり、在家でありながら、信仰の深い境地を得られた方です。
そういう濱地居士の祈りの体験は参考になります。
「濱地居士の実弟が遠隔の地で急病にかかり、危篤の報をうけたとき、どうすることもできないので、ふだん居間にかけて礼拝供養している浅草寺の観音様の御影(柳の御影)と天台宗の地蔵比丘 妙運律師ご自筆の八萬四千体の地蔵菩薩に祈願をこらした。
するとよく朝、この観音様と地蔵様がそのままの御姿で、濱地居士の夢にあらわれて、易の水雷屯の地雷復にゆくお告げがあった。そのお告げの通り、起死回生して実弟の病が平癒したのである」
濱地師の祈りに仏様が感応されたのですが、大事なのは平素居間にかけていた観音様と地蔵様にご祈念されたことです。
そうです。普段拝んでいる神仏が、ここぞというときに感応するのです。
これはご供養もおなじで、当庵でも普段から地道にお施餓鬼されて功徳を積んでいるかたは、ここぞというときに施餓鬼供養されると不思議とお導きをいただきます。
報告をうけて、私自身も不思議に思います。それは、ブログで多くの体験談をご紹介してきたとおりです。
妙運律師直筆 地蔵菩薩御影 善龍庵蔵
浅草寺 柳の御影
羽田先生のブログの濱地居士についての記事
弁天信仰の系譜