お彼岸の入に

人身受け難し、いますでに受く
仏法聞き難し、いますでに聞く

今、仏さまの教えに出会い、それを信じて、仏さまを礼拝できる身であることが一番ありがたいですね。（大森）

 

大森先生　シリソワカ

こんにちは

ご多忙のところ、いつもありがとうございます。

 

お彼岸入に御先祖様のことを思い巡らして、ふと十数年前、友人達と3人でインドのチベット仏教僧に来世を占ってもらった時のことを思い出しました。

本来は自分の信仰の本尊を決めるための占いだそうです。

 

生年月日から来世を占い、より良い生まれ変わりをするために、今世ではどの仏尊を信仰すれば良いのかを助言してもらうのです。

３ヶ月くらいかかって日本人の翻訳付きの手紙が届きました。

 

 

一人は来世は犬に生まれる予定だが、文殊菩薩を拝んで修行すれば南方の裕福な家の男子に生まれ変わると書かれていました。

この人はちょっと思慮と意志が足らなくて、他人から都合良く利用されることを繰り返していました。

 

もう一人は来世は虫に生まれるが、修行すれば僧侶に生まれ変わると書かれていました。

この人は他人がしたことを全て悪意に解釈して、いつも怒っていました。

私は会うといつも誰かの悪口を聞かされて閉口していましたが、最後は身に覚えのないことを面前で罵倒され絶交しました。

 

二人とも前半を無視して来世は裕福だ高僧だと浮かれていました。今は関わりがなくなってしまったので、二人の消息はわかりません。

 

占いの結果が厳しいのは、今すぐ自分の欠点に向き合って克服しないと現世が地獄になるということ。

また、今世で成長しないと来世はもっと厳しい修行をしなければならないという戒めではないかと思いました。
来世を考えるのは今世に向き合うことだと感じます。

 

私は何が書かれていたのかというと、このままだと来世も人間の女に生まれるが、より良い生まれ変わりのために仏陀を拝みなさいと書かれていました。

人間の女に生まれるのはそんなにひどいことなのだろうか？と思い、深い意味がわかりませんでした。

人間に執着する苦しみを捨てなさいということなのかもしれません。

 

若かった当時は来世も今と同じかぁ〜と、感じただけでしたが、占いの上では来世は人間なら御先祖様が徳を積んでくださったからに違いありません。

秋季彼岸会の次第をみながら、法身釈迦牟尼仏の宝篋印塔を拝んで修行させていただける有り難さを感じています。

 

余談ですが、来世より前世、過去生の話が好きな人が多いですね。

私が知ってるだけで古代エジプトの神官は3人。ネフェルティティ女王が2人。アトランティスの神官が3人います。笑

私は前世はロマンチックなものではなく、もしうかがい知ることができるなら、今世の反省材料だと思っています。

 

 

いまだに真夏日が続いていますが、どうかお元気でお過ごしくださいませ。