今日は高祖弘法大師がご入定なされた3月21日にちなみ、真言宗寺院では正御影供(しょうみえく)が修される。
(現在は新暦で行われているが、旧暦で行う寺院もある)
あなうれし、
行くも帰るもとどまるも、我は大師と二人連れなり
かつて不思議なお導きで、私は若い時一度だけ歩いてお遍路にでた。
目の前に光かがやくお大師さまが現れたわけではないが、遍路前からいろんなご縁を頂きいつの間にか四国の土を踏んでいた。遍路は道中修行といわれ、札所も大切だが、札所と札所の間に醍醐味がある。出会った方々に助けられ、導かれ結願することが叶った。これもお大師さまと同行二人であるからだ。
もちろん四国を歩いているときだけが同行二人ではない。
霊場を離れ、現実生活にもどっても同行二人であることを日々意識する。
むしろ四国遍路は日々の生活で同行二人を自覚するための修行なのかもしれない。