大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

行法雑感

連休中、朝は通常の勤行に引き続き準提懺摩法、独部法を七日間、夜は毎日の施餓鬼供養に引き続き地天供を七日間修法した。国土安穏をはじめ滅罪と施主各位の無事息災、福徳円満を祈念させていただいた。

そして、今日からは准胝観音の供養法をはじめた。

 

行というほどでもないが、拝むのに少しまとまった時間が取れて良かった。

この間メールで様々な問い合わせをいただいたが返事が遅れ気味だったのは、修法していたからである。あしからずご了承ください。

 

そこで感じたのは、たとえ短くても一つの行法、ひとつの真言念誦を淡々と続けることの大切さである

それは雨垂れが岩の一箇所に落ち続けると、やがてそこに穴があいていくようなものである。

 

私が以前弁財天一印法を伝授した某師は、その後毎日この法を続けていて、おかげで福徳に恵まれてると言っていた。

 

高野山の故上田天瑞和上は、如意宝珠を念ずる作法を何十年も続けた結果、ミャンマーに戒律の勉強に行った時に、忽然と真珠のような如意宝珠を授かったという。

 

弘法大師に至っては虚空蔵菩薩真言百万遍唱える修行、虚空蔵求聞持法をされた結果「谷響きを惜しまず、明星来影す」と述べている。

 

ちょっと拝んで効果がないと、すぐに他に目移りするのは人の性かもしれない。そこををこらえて続けていくと、ついに本当の功徳が現れてくるのだ。

 

 

 

神仏習合、事始め

羽田先生のブログを読んでいたら富士山の弁財天の話が書いてありました。


富士山大弁才天女のこと - 金翅鳥院のブログ

これを読んで思い出したのですが、以前ミャンマーから来た、神通力があると評判のある瞑想指導者に色々とお話を伺うことができました。

その方は来日した際に、必ず富士山に行ってしばらく瞑想するそうです。

 

なぜそうするのかと尋ねると、それは富士山に龍神が2体いらっしゃるからだと言う事でした。

 

その時も瞑想指導が多忙で富士山に行く時間が全くなかったにもかかわらず、在日のミャンマー人に運転を頼み強行軍で富士山に行ってきたと関係者を驚かせていました。

 

奈良の天河弁財天もそうだと思うのですが、日本古来の神霊の多くは本来蛇の姿であり、後に仏教が入ってきたことで、一番近い形である弁財天としてお祀りしたのだと考えられます。

蛇は土の上をはい、水の中を進む水陸自在の能力を持つ神秘的な生き物です。

 

こういうことが神仏習合の始まりではないかと思います。

 

ちなみに両部神道では日本の神様の通じての三昧耶形は蛇とされてます。これにより、神さまの通本地である愛染明王の姿を蛇の形で描くことがあります。

 

 

 

 

 

自らの修行が周りに影響を及ぼす

 初めて修行するかたでも功徳が現れます。他者を安らかにするには、まず自らが修行して安心を得ることです。それが次第次第に周りに波及していくのです。

 

体験談


大森義成 様


こんにちは


愛染明王敬愛会に参加させていただき、ありがとうございました。
初めての修行でしたが、自分でも変化を感じることができました。


自分では意識していないのに言葉がきついと感じさせることがあるようで、
主人との会話でもお互いに気まずくなる場面が多かったのですが、
今では和やかに話ができています。
施餓鬼と同じく真言を唱えていると、とても落ち着くのです。


また、娘と主人は水と油のような関係でしたが、施餓鬼供養と敬愛会の
おかげでしょうか。
外から見ても仲が改善したように感じます。
会話もけんか腰ではなく穏やかに話せているのも今までになかったことです。


娘の不安も和らいでいるようで、以前のように強い不安を訴えることも
なくなりました。ありがたいことです。


今後も施餓鬼供養と修行は続けていこうと思います。


ありがとうございました。

 

◎施餓鬼供養の申し込みについて
 
大森義成に施餓鬼供養を依頼希望のかたは下記アドレスまでメールください。詳しい要項を送ります。

 

この時期でも、ご先祖や亡くなったかたのご供養を自宅で安心して行うことができます。

供養期間は毎週日曜日から始まり、土曜日までの七日間です。

 

必ず要項をご参照のうえ、お申し込み下さい。

申し込み締め切りは毎週水曜日です。その4日後の日曜日から供養が始まります。

なお、無記名の方には送れませんので、ご了承ください。

 

施餓鬼供養申し込み専用アドレス

oomorigijyou-segaki@yahoo.co.jp

 

◎予告

 

5月25日から滅罪会を開催します。詳細は近日中にブログにアップします。

申し込みお問い合わせは、そこに書いてある専用アドレスに送ってください。

 

愛染明王敬愛修行会の功徳 その5

須弥山の頂上に住む帝釈天の宮殿には美しい網み飾りがかかっていて、網の結び目の一つ一つに宝珠が取り付けられているそうです。

 

それらの宝珠は別の宝珠を映し出しています。別の宝珠もさらに別の宝珠を映し出すため、映り込みが無限に繰り返されていることになります、こうしたひとつの宝珠が無限の宝珠を映し出すと同時に、無限の宝珠が一つの宝珠に収まります。重々帝網と言います。

 

この私たち世界はまるで帝釈天の宮殿の網のような関係性を持っていると仏教ではときます。まるでインターネットのような世界です。

 

だから修行して自分自身が本来持つ宝珠が輝けば、他の方が持っている宝珠も自然に輝きだします。

一人の修行の力というのは、実は大きな功徳力を生み出すのです。

 

愛染明王敬愛修行会の体験談をいただきましたので、許可を頂いた上でご紹介します。

 

体験談

 
大森先生


お世話になります。


愛染明王敬愛修行、誠にありがとうございました。


色々と気づきがあり、


「やっぱり、行、って大事なんだな。」


と感じております。


毎日、ご縁のある神仏のお札とお姿には、日々、簡単な勤行をさせて頂いておりますが、それに加えて、このような「行」を、自身の意思で行う、というのが、
恐らく、とても意味のあることなのですね。


下記、簡単な所感です。


1日目:
初めての敬愛行。
次第の通りにさせて頂き、
当初は、「本当にこの通りにやって、私の行が、宇宙法界に広がる」とかあるの?
「こんな私でも簡単にできる、このような行で、
本当にいいの?」


と思いながらも、2回繰り返しました。


気になる人に、私と合わない上司の名前を挙げました。

 


2日目:
この日も2回繰り返しました。


仕事の出張の帰りの電車の中で、
毎日礼拝をしている仏様のご真言を口ずさみたくなって止まらなくなったり、自然とご真言を上げている自分を発見しました。
愛染明王さまのご真言も出てきました。


気になる人に、私と合わない上司と両親の名前を挙げました。(だんだんと増やしていきました)

 


3日目:
仕事において、変化が出てきたのを発見しました。


と言いますのも、あれほど、事前のメールで、
私が、
「この人の功徳を上げるために代理行をするのは、まだちょっと、、、」と、抵抗を感じていた上司と、
なんと、
営業戦略上の打ち合わせを電話で仲良くしている自分がいたのです。


しかも、この間に、仕事上でもトラブルがあり、
私と先輩の間にちょっとしたトラブルがあった際も、この上司が私の味方をしてくれ、間を取り持ってくれました。


また、4日目には、この「トラブルになった先輩」の名前も一緒に加えて、挙げて行をすると、
この先輩からも、電話があり、
私にとっても公平な着地点で、トラブルを解決することができました。

 


感じましたのは、
この法は、


調伏、とか、怨敵退散とか、
そういう法ではないのですが、
結果として、
敵対している人たちが、
なぜか、味方になってくれるような
徳が現れてくる?


というところでしょうか?


昔、神道の修行をしていたことがあるのですが、
その時に、


徳が備わってくると、


●自分を攻撃しようとしてきた蜂が味方になる、
●自分を襲ってくる大蛇(おろち)も味方になる


という、「蜂の比礼(はちのひれ)」「大蛇の比(おろちのひれ)」


というような状態になることを目指す、
というような、古神道に受け継がれている、
行があるのですが、


それに近い境地も徳を備える行が、
愛染明王敬愛行なのだろうか?


などと、感じつつも、


今後もこの行は継続させて頂き、
また10月も参加させて頂きたい、と
思っております次第です。

 


次はこの行を継続しつつ、
施餓鬼供養にも参加させて頂きたい、と
思っております。

 


どうぞよろしくお願いいたします。

 


このたびは、とても貴重な機会と、
素晴らしい行に出会わせて頂き、
誠にありがとうございました!

 



 

地神供養

5月3日から夜は堅牢地神(地天)を供養する地天供を修法している。

 

大地の上に住まわせていただく日々の恩恵に対する報恩謝徳と、このご時世なので、善龍庵での施主並びに修行者の福徳円満を祈っている。

また最近、土地に関係する施餓鬼供養を多く依頼されるので改めて堅牢地神に法楽を捧げている。

 

大地に作物が実り、宝物が取れるように堅牢地神は福徳を授ける功徳がある。

 

お釈迦様が悟った時に、堅牢地神がそれを証明したように仏教とは切り離すことができない存在だ。

密教行者は修行するにあたり大地に曼荼羅を作るので、まずは堅牢地神から土地をもらう作法をする。室内の木壇で拝む現在でもその作法は行われている。

 

また、堂塔伽藍を建立するときも地鎮鎮壇法を修する。

堅牢地神の加護無くしては修行が成就しないのだ。

 

さらには真言密教の重要なある法会では、大阿闍梨は国土安穏を祈るのに地天を供養するのである。

 

堂塔伽藍以外の家屋などの建物や墓地など、何か土地に建てるときには、土公供という土地に穴を掘り、あるいは土壇を作り、土公神(五帝龍王)を祭り供養する。

 

余談だが、ある本山の宗務所を建立する時に土公供を行った。私がその準備を全て請け負うことになった。打ち合わせに来た建築業者が珍しいので撮影させてくれと言ってきた。

 

本来は施餓鬼と同様に、この作法は人には見せないのだが、そこの業者は寺社建築に優れたところだったので特別に許可したのを記憶している。

 

すでに建物やお墓があって、そこの土地に何らかのマイナス要因がある時には、私自身は施餓鬼供養で対応している。可能であれば定期的に供養することが望ましいと考えている。

それは土地の因縁というのは解除するのには時間がかかるということをある方から伺ったからである。特に歴史的に古い場所、戦乱のあったところ、古墳などはなかなか厄介ということだった。

 

私が加持祈祷の伝授を受けた某大僧正は、ある有名な古墳の発掘する時に怪奇現象が起こるので、それを鎮めるために現地で供養したと言っていた。あと墓石や石などは因縁が深いということだった。

 

泉聖天尊の逸話の中に、ある人が自分の先祖の特に立派な墓石を売ろうとして、それを誤って川に沈めたために水を見るとてんかんを起こす病気になったとの話がある。

 

あと運命学の研究者から、先祖供養や功徳を積んでいるのにもかかわらず、なかなか開運しない人は墓の風水が悪い場合があると教えていただいた。墓の風水を直すというのは難事業であるので、その土地の土公神を供養して、少しでも改善するように祈ることが必要だと思う、

 

土地の因縁という言い方は少々疑問を感じるが、正しくはその土地に作用する霊の働きと言った方が良いかもしれない。

私は恩師から大地には様々な霊の働きがあると伺った。やはり足元の供養をおろそかにしてはいけないのである。

 

必要な怒り

愛染明王は密号(密教での呼び方)を離愛金剛といい、私達凡夫の迷いの心による偏った愛着を離れ、仏様が私たちを大いなる慈悲で照らしてくださってることを表します。

そして、愛染明王が忿怒尊であるように、敬愛法の修行のなかで、迷いを離れるのに必要な時には怒りが湧き上がることがあります。

 

愛染明王敬愛修行会と施餓鬼供養を続けられている方から体験談をいただきました。許可を頂いた上でご紹介します。

 

体験談

 

善龍庵 大森先生


お世話になっております、○○です。
土曜日に施餓鬼供養期間の自宅での供養法をお送り頂き、有難うございました。


実は先日の愛染明王敬愛法の初日に
朝から父親と激しく衝突しました。


自分でもどこからこれほどの大声が出るんだろうと驚く程の怒声で
父親の母親に対する態度を叱りつけてしまいました。


私の両親は昔から不仲で、
核家族の中で、常に間に挟まれて、子供はどっちの味方になるんだという状態で
代理でどちらかを注意する、という役割を
私が昔から担ってきていたのですが、もうそれはうんざりである、
心の中にたまった怒りが限界である、という事をはっきりと伝えました。


父親と衝突した後に、出勤しましたが、一日中、胸のどきどきが収まらず、
このまま帰宅したら、さらにまずい事になる気がして、
施餓鬼供養をお願いさせて頂いて、帰宅しましたら意外と父はもうそれ以上言い返してこず、
むしろ日頃よりおとなしく穏やかな雰囲気で
私の言った事を受け止めている風にも見えました。


なんとなく、愛染明王敬愛法によって、自分には何かが起きるような予感がしていたのですが
ほかの方の体験談もブログで読ませていただいて、納得しました。


今回の施餓鬼供養の、父親を施主とした家屋敷の供養法はすごく拝みやすくて、
家の中の掃除がすすみ、ちょうど良いタイミングで廃品回収の業者が地域に回ってきたり、
普段は整理できない箇所まで
あまりストレスにならずに、無心に掃除ができ、すっきりしていっています。


また、愛染明王敬愛法も、この初日で自分が爆発した後は
特に問題はなく、周りの人や宇宙に敬愛が広がる事をイメージするのはとても心地が良く
調子が良い日は続けてゆきたいと思っています。


愛染明王敬愛法を修していると、
その時だけは自分の小ささを離れて、ニュートラルで時空を超えたような
宇宙的な気持ちで平和を心から願う心境になれる時があって、
大森先生のお書きになった言葉のひとつひとつが本当に尊いと思います。


仏縁に感謝いたします。

 

 

◎施餓鬼供養の申し込みについて

 

大森義成に施餓鬼供養を依頼希望のかたは下記アドレスまでメールください。申し込み要項を送ります。

 

この時期でも、ご自宅にいながら、ご先祖や亡くなったかたのご供養を自宅で安心して行うことができます。

 

供養期間は毎週日曜日から始まり、土曜日までの七日間です。締め切りは開始前の水曜日です。

 

次回5月10日の日曜日からの施餓鬼供養の申し込み締め切りは5月6日水曜日です。

 

必ず要項をご参照のうえ、お申し込み下さい。なお、無記名の方には送れませんので、ご了承ください。

 

施餓鬼供養専用アドレス

oomorigijyou-segaki@yahoo.co.jp

 

愛染明王敬愛修行会の功徳 その4

 

 

愛染明王敬愛修行会の修行者から体験談を頂けました。

 

この修行をしていると仲の悪かった人や疎遠な人と急に関係が改善することがあります。あるいはその逆の事が起きます。どちらにしても相手をコントロールしようとせずに、ただ無心に真言を念誦することが大切です。

 

許可をいただいてご紹介します。

 

体験談


一昨日までの三日間にて、お陰さまで愛染明王の修法叶いました。ありがとうございました。
普段から愛染明王を拝んでいるためか、本当にすぐに、如実な変化が現れました。


家族の言動に思いやりを強く感じます。そうした具体的な変化です。 

 

以前に2回別な修法のご縁を賜りましたが、今回は強く感じましたし、様々得心しました。


 まずは、母の応対が改まりました。これまでは何か言ったり話したりすると、善きにつけ悪しきにつけ、素直な返答、回答なかったのですが、素直になり、思いやりまで感じる有り様です。
 次に長男ですが、今まで主体的な手伝い、回りへの感謝、思いやり、しつけてきたものの、ほとんどありませんでしたが、修法2日目夜に、本人がわめき散らし、我ら夫婦の考えと向き合わざるを得ない状況になり、3日目以降にとみに改善なりました。


 そして妻です。これまでも少しずつの改善ありましたが、今回は私の話を素直に聞ききり、きちんと自身にも向き合い、言動に思いやりをとても感じるようになりました。