滅罪会で懺悔して山ほど懺悔することが出てきた人で、仏さまに預けるのに
まだなれていない方は、ほどほどにしてよいです。
その代わり真言念誦を丁寧に繰り返し、そのご加護をいただいているのを、力みを抜いて体で感じてみましょう。
無心に念誦してもよいです。
その時、目をあけて御影をよく拝見させていただくのです。
これを「本尊の好相(こうそう)を仰ぐ」と言います。
これは他の修行法にも通じます。
①私たちが好相を仰いで、心に映る仏様(法身)と
②眼前の御影(応身)と
③真言を唱える(これは仏さまに対する呼びかけです)
ことにより影向(ようごう)する仏様(報身)
の三身は、真言密教では三にして本来一如というのが、深い意義です。
ですから、真言密教において、私たちが合掌し、真言を唱え、仏さまを念ずる身口意の働きは、そのまま眼前の御影の仏さまの働きであり、影向する報身仏のお働きであります。
これにより、仏さまと私たちという対立を離れていくのです。凡聖不二といいます。
よく、感想の中で「仏さまが近く感じる」という方がいますが、それはこの作用によります。
まずはそれを信じて拝むことです。すると少しづつ感じられてきます。
いきなりはそうならないかもしれませんが、焦らず続けることです。