寺院に参拝したときやご家庭で拝むとき、
友人知人、ご家族などご縁あるかたのためにお祈りやご供養すること。
それは利他の祈りである。
仏教徒として、重要な修行である。
それをすることで、御自身の功徳が無くなるとか、相手の業を受ける
ということは一切ない。
むしろ立派な功徳行、慈悲行である。
他者のための施餓鬼やご回向もしかり。
だいたい業というのは、基本的によくも悪くも作った本人のところに巡り巡って
くるものである。だから、他者からもらうものではない。
ただし、相手を思うあまりに、境界線があいまいになり、
精神的に影響を受けることはあるかもしれない。
ゆえに自分の力で成就しようとしないことが大事。
だからお祈りやご供養するときは「◎◎さんのために」「亡き◎◎のために」
等とはじめか最後に意図を明確にして真言念誦や読経をする。
そして、あとは仏さまにお任せするのみ。
ちなみに、私は寺社に参拝してお灯明をあげるとき
「ご同行各位のためにシリソワカ」
と念じて献灯している。