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邪陽に泥(なず)むな


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延原大川著『哲人宗忠』明徳出版社刊は、30年以上前に京都神楽岡の宗忠神社で購入した。

私の尊敬する神道家、黒住宗忠師の生涯を綴ったものだ。

この本は修養上とても参考になるので、常に手元に置いてある。

(この本は版元には無いようで、黒住教で販売していると同教のホームページにあり)

 

この中にある宗忠師の語録に、

邪陽(じゃよう)に泥(なず)むな

というのがある。

 

その註に、

「陽に、正邪あり。法(神仏の教え)による心の喜びを正陽とし。

物によりて喜ぶを邪陽とする。

泥むとは深入りするなり、例えば深酒による陽気。

賭け事を楽しみて深入りするなどは陽気なれども、正しき陽気にあらずにして邪陽なり」

 

とある。

 

物だけでなく、影に日向に、十善戒に反するようなことをして喜び、それにはまるのも邪陽だ。

 

 

喜ぶことは陽ではあるが、邪陽は心蔵を傷めるから要注意。恐ろしいのは邪陽にのめり込んでいると心臓を傷めてもやり続けるということ。

 

対処の第一は、そこに気づいてまずは自分自身が信じている神仏に懺悔である。