大森 義成 先生
さて、このたびは、令和五年度不動明王修行会にて一年間御祈願のうえ、ご指導をたま
わりありがとうございました。
おかげさまをもちまして、実修も無事結願となりました。
善龍庵の不動明王様、ご神仏様および先生並びにご同行の皆様に篤く御礼を申し上げま
す。
昨年お不動様の尊い法をお伝授をいただいた上の二年目の修行会でしたが、多くの気づ
きをいただきました。
昨年夏までは月ごとにお礼の報告をいたしまして、毎回簡潔要を得たご指導をいただきましたが、先生もご多忙のご様子で後半は差し控えておりました。
が、その中で、冥冥のお助けや気づきなど、だんだんと「ありがたいことながら、おどろいて一々報告して点検することでもない。」と内面的に受け止め、落ち着いて修行できるようになりました。
これも先生の教えとお助けであろうとお礼を申し上げます。
その中で、大きな変化と思われるのが、身近なところで、お不動様をよく見かけるようになったことです。
子供の頃から知っている近所の天神様の境内に、だいぶ摩滅したお不動様の古い石像があるのについこの間初詣のときに気がつきました。
また、別のよくお参りするお寺様の薄暗い内陣の小さなお厨子にまつられている前立のお不動様と二童子様のお像がしっかりと眼にとまりました(普段は加齢で眼がかすんできていますが)
至る所でご加護をいただいていても、今まで気がつかなかったんだなと知った次第です。
また、この20年ぐらい、気に入って休暇といえば過ごす山岳について、最近、明治時代の古い文献を目にすることがあり、山の頂上のお社には、お不動様と摩利支天様をまつっていたことを知りました。山全体がうるわしき瑟瑟座なのだと山を仰いで合掌してご真言をお唱えしました。
畏れ多く近寄りがたかったお不動様に大分近づけたこと、先生にいただいたご仏縁だと感謝申し上げます。
また、今年度も3年目の修行ですが、よろしくご指導のほど、お願い申し上げます。
末筆ながら、先生およびご同行の皆様の吉祥成就をお祈りいたします。
シリソワカ 合掌