誰かのことで悩むことはよくあることだ。
ある意味、よくも悪くも共感や同感しているのである。
むしろその力が弱いと、きわめて利己的な人となる。
この力が適切であると、慈悲になる。
ところがなんでも、バランスが大切。
誰かのことで悩みすぎると、自分の力が弱くなる。
それは他者に意識を明け渡している状態。
下手すれば、ともだおれになる。
私は家人の看護経験がある。
その時、看護には、通常の三倍以上のエネルギーがいるなと感じた。
自分のケアも必要だとつくづく思った。
他者の力を借りることの大切さを学んだ。支えは多いほどよい。
そこではじめて病人を支えられる。
自分を祝福して、自分へ意識をむける。
自分の今の気持ちを認める。
自分の力の及ばないことは、お任せする。
自分の軸を強くする。
これが自利である。
そして、自利はそのまま利他に通じるのだ。
そう。まずは自ずから。
(※自分の祝福が苦手な人もいます。そういうことはよくあります。その場合は自分の支えとなっている神仏や人、お世話になっている他者を充分祝福してから、自分の祝福をするとよいです)
尊勝陀羅尼石碑 浅草寺境内