横田老師は「戒とは良い生活習慣」と説かれてますね。戒により、自身が調います。
それはまた、菩提心を覚ます呼び水みたいなものです。菩提心が現れると自然に戒が護られるようになります。大森
大森 義成 先生
本日は、ご多忙の所、受戒、並びに、結縁伝授頂きましてありがとうございました。
受戒の儀式が進むにつれ、感覚的に、自分の背負って来たものが取れ、次第に、霧が晴れた様な体感があり、誠に清々しい自分がおりました。
そして、お話頂いた戒については、経本にある文字面ではなく、自分の指針として、
しっかり胸に刻まれた感覚を帰宅時感じておりました。
今日は、私の新たな門出です。
ここ数年、霊山の登拝や巡礼を重ね、先生の元、修行会も参加させて頂きました。
しかし、恥ずかしながら、初めは、御利益欲しさの「我利我利亡者」でありまして、
結果、不思議な事よりむしろ、辛い事、苦しい事の方が多かったです。
元々、登山は大嫌いで、しんどい、暑い、寒い、汗をかく、虫がいる、怪我はする…
その上、これが何になるのか?も分からない日々…正直、最悪でした(笑)。
ただ、泣く泣く、そこを突き抜けた先、次第に自分を観照出来る様になり、等身大の自分が見えて来て…後、ただ、淡々と、祈りを重ねられる様になった気がします。
そこから、徐々に、自分の「灰汁抜き」が始まったのかもしれず、その中に、先生の元の修行会の日々もございました。
先生の修行会の年間カリキュラムは、何となく、登拝の様で、同じ山でも、いつも違う風景
で、学びは、都度、異なり、印象的です。
そして、数年が経ち…最初、私自身は良く分からなかったのですが、周囲が私の変化に気が
つき始め、更に、数年して自分でも自覚出来る様になった感じでした。
本当の変化って、往々にして、劇的ではなく、ごく自然に、いつの間にか始まるのですね。
登拝もいつの間にか、700回に近くなりました。
しかし、私の場合、それは、迷っていた期間が長かったり、灰汁抜きにそれだけ時間が掛かった結果で、内心、なんだかな~って思っています(笑)。
でも、それで、どうにかこうにか、受戒のご縁まで辿りつけた訳で、ただただ、ご神仏を初め、大森先生、御同行の皆様に感謝しております。
そして、これからも、淡々とただ、淡々と歩み、戒の元、さぁ、どこまで、自分を見詰め、灰汁抜き出来るか?楽しみであります。
本日は、本当にありがとうございました。