大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

11月滅罪会の感想その21

この方は詳細に自分の内面を観察してご報告いただきました。真摯に向きあっているのが伝わってきます。

 

 

自分の内側に意識を向けると様々な感情が湧いてきますが、大事なのはそれを否定しないでただ認める。そしてその感情は自分のものであると言うこと。

 

そして、懺悔により自分が浄化され、自分の思い込み、自縄自縛から解き放たれるのです。

 

許しはまずは自分のためで、相手のためではないのです。だからむしろ許さなければいけないわけではなく、修行が深まっていくといつのまにか自然に解けていきます。

 

 

そして十善戒はルールではありません。仏様との契約でもありません。自分の苦しみがなくなり心が安らかになる生き方です。

(ちなみにルールは律です。これはサンガを維持運営するためのルールです。破ると罰則もあります。一番重いのは仏教教団追放です。)

 

慈雲尊者は十善戒を「人となる道」であると説きました。

 

ここから頂いたメール(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

 

 

大森義成先生

こんばんは。
11月滅罪会ありがとうございました。
滅罪会期間中に感じたこと、起きたことをご報告させていただきます。

今回の滅罪会は、3回目ですが一番心を揺さぶられました。
私は懺悔しない。懺悔しない! 懺悔しない!!
懺悔するのは向こうだ。向こうだ! 向こうだ!!
等々、お恥ずかしながらいろいろと怒りがわいてきました。

はじめは、親近感、やさしさを持って私に接してくれていたのに
最近、冷たくなったなあと思う人がいるのですが、
振り返ると、そっけない対応をしていた私に原因があったなと
うすうすわかっていましたが、改めてその事に懺悔しました。

家族とある出来事がありまして、
私が感情的になってしまいました。すると父が、
「嫌な思いをさせてごめんね。」
と謝ってきました。
長年、私が一番、直接、父から聞きたかった言葉なので
正直うれしかったのですが
「謝るなよ。困るだろ。」と心の中で思ってしまいました。
また、
現象面では私が勝ちましたが、精神面では負けました。
とも思ってしまいました。
勝ち負けではないことは重々わかってはいるのですが・・・。

今回のお次第には父、母、私を許すとありました。
それは、私自身の中にある、持っている、
能動性、積極性、父性。
受容性、母性。
わたしの主体性を許す。
解放することにもつながるのかなと感じました。

十善戒。
ルールがあるから。意識してしまうから逆に破ってしまう。
知らなかったら、設定しなかったらどうなんだろうと思ってしまいました。
なかなか難しかったです。

今回の滅罪会、懺悔をとおして思った事は、
如実知自心。自分の心のクセ。自分の業。家族の業ってなんだろうです。

その場その場、時々、日々の勤行、滅罪会などでわが身を振り返り、
少しづつより良く生きていくしかないのかなと思いました。

以上が今回の滅罪会の感想です。
今回もいろいろな気づき、出来事があり実り多いものでした。
感情的には大変でしたが(笑)

大森先生、改めて御礼申し上げます。
滅罪会に参加させていただいた事、
また、ご指導、お導きいただいた事ありがとうございました。

そして、ご同行の皆様の感想は、励みと勉強になります。

また、法界力のお力添えに感謝いたします。

ご同行の皆様、ありがとうございました。



吉祥成就合掌礼拝

 


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