大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

法話

長い陀羅尼の方が功徳があるか?

私のところでは春と秋のお彼岸に宝篋印陀羅尼法を修行してご供養しております。 その時に施主には簡単な供養法をお伝えしております。 そこには宝篋印陀羅尼法で中心となる真言が書いてあります。 これは宝篋印陀羅尼の最後の部分です。 たまにこの真言では…

怒れる霊

チベットのボン教の瞑想指導者、箱寺先生がボン教の儀礼であるスル供養を紹介されています。 これは炎の中にお供え物を入れてその煙を供養するという行事です。ちょっと護摩にも似ていますね。 その中で供養の対象が4種類あり第三の客人というところが気にな…

過去は過去に置いてくる

諸々の妄想なくんば唯心清浄なり。 (弘法大師 『一切経開題』) 妄想を起こさなければ心は清らかで安らかである。 私たちは過去で体験したものを記憶として持っています。 悩みの多くは、それを今に持ちだしてきて、その記憶がまさに今起きているがごとく、…

広大のこころ

私の方では盂蘭盆会は新暦で行なっているので、行事としての盂蘭盆会は八月にはおこなってません。 そして、多くのお寺ではこの時期だけ施餓鬼供養を行うのですが、私のところでは日々行なっています。なぜなら施餓鬼供養は真言行者が本来は日々修行する大慈…

先祖供養に意識すること

先祖供養をする時に意識したら良いなと思うことに三つあります。 一つめは、ご先祖様と共に真言やお経を唱えて、一緒にご供養しているのだということ。 そして、供養は一方通行ではありません。お花などのお供え物の向きがこちらを向いているように、供養す…

安心(あんじん)

真言宗の碩学であった長谷宝秀大僧正の『真言宗安心要義』には、天盧懐圓師の説を引用して真言宗の安心(あんじん)は「心を菩提心に安住する義なり」と解釈するのがよいと述べられている。 同著から引用すると 「安心の二字はアンジンと濁る時は心をおくと訓…

一水四見

一水四見(いっすいしけん)とは、 ここに河(水)があった時、それを見るものの境遇や心によって四通りに見える、という意味です。 目の前に河が流れている。 それを見る、 人間にとって普通の水。 魚にとっては自分たちが住む場所。 天人には、美しい水晶に。 …

承けついだ信仰

この方のお母さんは熱心な信仰者だったようで、その教えを身につけておりますね。信仰というのはその人1代でなったものではありません。父母やご先祖などの信仰の徳をうけついでいるのです。逆に親先祖が反面教師となって、信仰の道に入る人もいます。実はそ…

明暗はわれにあり

目の前のひと 目の前のひと - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 上記の記事の後日談をいただきました。 まさに般若心経秘鍵の 「明暗(みょうあん)他にあらざれば、信修(しんじゅ)すればたちまちに証す」です。 そして大切なのは 慈 楽をあたえる 自分に…

発心すればすなわち到る

施餓鬼供養やその他ご供養を申し込んだら、すぐに変化があったという報告をしばしば受けます。 弘法大師は『般若心経秘鍵』の中で 迷悟我れに在れば、発心(ほっしん)すれば即ち到る。 明暗(みょうあん)他にあらざれば、信修(しんじゅ)すればたちまちに証す…

准胝観音の感応

この方はある大きな判断をしなければならない時に准胝観音様の感応があったと報告をいただきました。 その後、結果的に良い方向に進んでます。 准胝観音の儀軌には、壇の上に安置した瓶が加持感応すると動き出すと説かれています。 ここから頂いたメール (前…

神仏に押し付けることなかれ

生駒山を開山した湛海大和尚は、聖天様を長く信仰されていたが、ある時戒律に目覚め不動明王の行者になることを誓った。 いわゆる聖天様を一度捨てたのである。 その後聖天様との間に色々な葛藤があったのだがあるとき、病気になったり、様々な悩むことが起…

神仏とのつながり

私は両部神道を伝承しており、神仏習合を信奉しております。故に神仏という視点を大切にしています。 さて神仏に対して、畏れ敬う気持ちは大切です。 しかし、いたずらに恐怖するのは神仏を遠ざけているということです。 神仏が恐いのは自分の心の中の恐れを…

信仰とは心を育てること

信仰とは心を育てることであると思う。 そういう私もまだまだであるので、皆さんとともに修道を心がけている。 皆さんから頂くメールの一つ一つが自分自身の心の鏡だと思っている。 難しい内容もあるが、結局は仏様にお預けし、お任せするのみである。ただた…

おためし

信仰を続けているとある時「おためし」に会う。 神仏から試されるのである。 それは急な不幸とか病気とか様々な好ましからざることが多い。 だから信仰しているのに、なんでこういう目に遭うんだろうと思うこともある。バチが当たったんじゃないかと不安にな…

神仏への捧げもの

守護霊の施餓鬼供養を申し込みされた方から次のようなメールを頂きました。 神仏や守護霊は目の前に現れなくても様々な形で私たちにメッセージを送ってくれています。 このメッセージは自分にとって好ましいものだけではありません。 ある時は逆縁で起こる場…

神様と連絡をつける

インド哲学の大家でヨーガ禅の普及に貢献された、元大阪大学の名誉教授、故佐保田鶴治先生の『ヨーガ禅道話』に次のような興味深い話が書いてある。 佐保田先生が言う神様とは、仏菩薩明王を始め諸天善神やご眷属、氏神様や屋敷神、諸鬼神、守護霊なども含ん…

神仏に功徳を預ける

神仏に功徳を預けると証がありますね。 ただ何も感じない時もありますが、ちょっとしたことなので、それに気が付いていないのかもしれません。 焦らないで地道に功徳を預けれる人は、気が付いた時には大きな利子がついていますよ。 ある聖天行者の方から聞い…

機縁が熟すまで

生駒山のもとの貫主であった 故松本実道長老のご著書「仏とともに」を読んでいたら次のようなことが書いてあった。 これは聖天様だけではなくあらゆる仏様に対する信仰に言えることだ。 信仰や供養していてもなかなか良くならないという人の話をたまに聞くが…

守護霊への祈り

私の守護霊は先祖の真言宗のお坊さんである。 お坊さんといっても寺を持たなかった出羽三山の山伏である。やはり海号がついている。 それは高校生の時に石鎚山の行者さんに「あんたは先祖の坊さんに守護されている」と言われたからである。 そうかもしれない…

神仏を感動させる

眼力さんに2人の小学生くらいのお孫さんを連れた方がお参りされた。 遠方のお身内が難しい手術をするというので、お参りに来たと言う。 お茶屋さんでお経の本を買ってお孫さんに渡し、3人で般若心経を読誦して拝み始めた。 初めはもちろんたどたどしかったが…

理趣経読誦その2

真言宗では葬儀や法事、お盆やお彼岸の行事などでは必ず理趣経を唱えます。それは亡くなった人がそのまま大日如来の説法の会座(それはそのままさとりの世界)に連なることなのです。 本当かな?と思うかもしれませんが、密教では、象徴でさとりの世界を表しま…

理趣経読誦

真言宗で唱える理趣経は大日如来が欲界頂の他化自在天において、八十億の菩薩に向かって説法をした「金剛薩埵のさとりの境地を説くお経」です。 高野山大学の教授であった堀内寛仁師の『理趣経の話』に 「私どもは若い時に理趣経、理趣経と言うけれども高野…

不思議よりやすらぎ

修行者からの感想を読んでいると、しばしば不思議な体験はしなかったが心は穏やかであったり安らかだったと書いてある。 私自身は「不思議な体験」と「心のやすらぎ」、どちらに重きを置いているかと言うと心のやすらぎである。 これを「安心」と書いて「あ…

さまざまな陀羅尼会

年中行事 | 高野山真言宗 総本山金剛峯寺 上記サイトから引用 准胝堂陀羅尼会 7月1日 午後1時 伽藍准胝堂 この法会は、明算大徳(1021年~1106年)のときに始められたと伝えられています。御影堂横にあります「准胝堂」にて「尊勝陀羅尼」をお唱えし、日々の…

慈悲の心と経、陀羅尼

伏見稲荷の本願所、愛染寺に伝わっていた「稲荷大明神託宣(いなりだいみょうじんたくせん)」は、稲荷信仰における極意が説かれている。わかりやすく意訳してみよう。 もろもろの人よ。鬼神や天魔のごときものであっても、これを嫌ったり憎んだりしてはなら…

願望成就と報恩謝徳

豊川のお稲荷様を信仰している方から、豊川様に願望成就のお祈りをしているが施餓鬼供養すれば願いが早く叶うか?との質問を受けました。 密教では様々な願望を祈る修法があります。 ゆえに願望成就を祈るということは否定しません。加持祈祷の大家であった故…

慈悲、そして共感の真の意義について

"ジョアン・ハリファックス:慈悲、そして共感の真の意義について" YouTube 日本語字幕がありますので字幕を ON にしてください。 Joan Halifax: Compassion and the true meaning of empathy - YouTube 修行をする上で参考になると思いますのでよかったら見…

お墓参りとその感応

この方は争いごとがあったそうですが聖天様お稲荷様への信仰と施餓鬼供養、お墓参りなどによって、だんだんと良い方向に向いているそうです。 ここから頂いたメール 昨日は、父と実家の墓参りに行って参りました。 母の墓、本家の墓、そして本家の墓の回りに…

善龍庵の護法神

当善龍庵は護法神として、伏見の稲荷大神、大聖歓喜天、善如龍王をお祀りしております。(守護神ですので皆様の個人的な御祈願はしておりません) 当ブログでも御神徳顕揚のため、お稲荷様や聖天様、龍神様について触れてきました。今後もこれは続けます。 …