大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

法話

となふれば

「となふれば仏もわれもなかりけり南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」 これは一遍上人の道歌 真言もまた同じ。 不動明王守護法の観想が難しいというお尋ねがありました。 難しいときは梵字を観ているだけでよいです。 あるいはただ文章を読むだけでかまいません。…

お供え物の向き

お供え物は原則として拝む人の方に向けて供える。 昔テレビ番組である女性占い師(故人)が、ご先祖様にお花を供える時に、見てもらうんだから仏壇の方に向けて供えるべきだみたいなことを言ってたが、それでは一方通行である。 ご先祖様にお供えする時には…

シリ ソワカの不思議

仕事中も、シリ ソワカを唱えています。気持ちがザワつく時にも、気持ちが落ち着いて正しい判断が出来、厄介だなと思うことでも機転が働き、問題になることもなく過ごせています。本当に不思議です。有難うございます。 以上の感想をいただきました。 シリ …

5月の滅罪会に関する質問

問、過去七世の父母とは何を指しますか? 答、過去七世の父母は前世の父母です。だから過去七回生まれかわり、死に変わりしてきたときの父母です。そして父母はその生まれたときにおけるご先祖の代表です。 問、懺悔すると悪業が出るようで怖い 答、悪業は、…

私の祈りかた

お稲荷さんにお参りするかたから、願い事がある場合、どのようにお祈りしたらよいかと尋ねられた。 いろいろなお願いの仕方があると思うが、基本は一心に信じて祈る。そして、あとはお任せする。 観音経に「念念勿生疑(念念に疑いを生ずることなかれ)」と…

内なる仏が現れる

ただの木でも仏様を刻めば、木の中の仏様が現れて、掌を合わされる尊い存在となる。 ただの石でも菩薩様を彫れば、石の中の菩薩様が現れて。お供え物が上がる有り難い存在となる。 ただの凡夫と思っている私達はどうしたらよいのだろうか。この肉体では彫る…

仏壇は浄土である

真言密教の視点からみると、ご先祖をお祀りする仏壇は、仏様の浄土をあらわしている。ゆえに仏壇はもっとも清浄なものである。 仏壇の中央には、ご本尊がお祀りされている。いいかえれば、立体曼荼羅である。 そこに、ご先祖のお位牌をお祀りするのは、ご先…

仏の座に座る

真言密教で拝むのに特徴的なところは、曼荼羅の世界に入って仏の座にすわって拝むことである。古い曼荼羅には空席があって、仏が描かれておらず、そこは行者が座る場所だったと聞いたことがある。 そこでご本尊をはじめ様々な仏様にご供養をする。 その曼荼…

供養は意図が大事

施餓鬼供養では、この方(または方々)を供養したいという意図が大事です。 原則、意図したところに功徳が回向されます。(そのご縁のあるところに余徳もいきます) 対象の名前がわからなくても、その方に意識を向ければかまいません。 東大寺のお水取りでは…

花まつり 自らの心を修める道

今日4月8日は花まつり。 お釈迦様の降誕を祝う日である。 お釈迦様は生まれた時に、父親の浄飯王がアシダ仙人という高名な仙人に、 その将来を占わせたと伝えられている。 その答えは、 「王子さまが王位を継承されれば、全世界を治める伝説の王、転輪聖王(…

敬愛修行者の心得

>ただしこの修行は功徳が特に強い分、こころがけによっては反動があります。それは利己的な願いや他者をコントロールしようとすると起きる可能性があります。これをよくよく自覚してご参加ください。 敬愛修行において注意すべきは、特定の人物を自分の都合…

不安を供える

私たちの不安感はある意味生きていくための機能が過剰になっている状態です。だから、だれしもが大なり小なりもっています。 過去のことを素材に、まだ来ていない未来に不安をイメージしています。 頭のなかで過去と未来を行ったり来たりして、今を生きてい…

浮かばれた話

自分を育てる啓蒙活動をされていた故東城百合子先生の『お天道さまありがとう』(サンマーク出版)に、ご自身の親戚のお子さんに起こった奇妙な現象について記されている。同著から引用すると、 「その子どもは盛岡から上京して東京の学校に通っていたのです…

浮かばれる

日本では、亡くなられた方が『浮かばれる』という表現をする。私はなかなか言い得て妙だと思う。これは日本の独自の霊魂観による。 ニュアンスとしては、重い魂がだんだんと軽くなるといった感じだろう。 仏教なら往生ではないかと思うが、こういう霊魂観は…

みんなの力で

泉聖天さんの本を読んでたら面白いことが書いてあった。 ある時、漁師さんたちから不漁なのでどうしたらいいかという相談を受けた泉聖天さん。 これから八栗寺の聖天さんにお参りしてお千度を踏めと指導した。 つまり、お百度参りを連続で10回行うということ…

調五事 その1

座禅や瞑想するまえに自分を調える準備がある。 これを「調五事」という。 座禅、瞑想だけでなくあらゆる修行において大切なことなので ご紹介する。 料理も下ごしらえ、運動も準備体操が要である。 修行や信仰においてもまた同じである。 一には調食 食べ過…

お不動さんにあずける

お不動さんは残食者(ざんじきしゃ)といい、行者の残飯を食うと言う。それは私たちの煩悩を全部引き受けてくれることを表す。 だから悩み苦しみがおこったり、修行をしていて煩悩が起きたらお不動さんにあずけ任せることである。 そう。私たちの悩み苦しみは…

すべての修行は間が大事

朝起きて仏様を拝む そして夜仏様を拝む 修行はその拝む時だけではなくその間が修行である。実はその「間」が一番大事なのだ。 お遍路は道中修行という。 札所と札所の間で。 様々な出会いがある。 様々な別れがある。 様々なやなこともある。 様々な嬉しい…

守護の神仏と出会う

料理研究家の故土井勝さんは酉年生まれ。干支の守り本尊は不動明王。 幼少時に母が「おまえの守り本尊はお不動様だから、火と水を使う仕事につくといい」と言っていたのを覚えていて、消防士か料理人になろうとおもったと以前テレビで放送していました。結局…

幸せの灯り

幸せはどこからくるか それは自分の心からくる だからたとえ不幸におちても 心さえ転換すれば 灯台の灯りのように 自分ばかりでなく 周囲をも明るくしてくれる そのことを知ろう 仏教詩人 坂村真民さんの『坂村真民一日一言』(致知出版社刊)から。 私たち…

『弘法大師のみ教えを慕って 因縁・霊 ―恐怖からの脱出』から その2

『弘法大師のみ教えを慕って 因縁・霊 ー恐怖からの脱出』から その1 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 上記リンクのその1からの続きです。未読の方はその1をご参照ください。大切なことが書いてあります。 A さんの恐怖の実例 先日私(故 佐伯大僧正)…

帰依仏のおはなし

慈雲尊者は、「帰依仏とは仏に帰依し奉ること」であり、 帰依とは「帰命の義理でたとえていえば、他の国などよそに行ったものが我が家や親元に帰るように、仏様のことを思って、心身ともに仏さまをよりどころにすること」(慈雲和上法語 『三帰の説』から意…

心のお守り 御真言

私は歩く時に准胝観音様の真言をよく唱えている。 この仏様の御真言はどこで唱えてもよいとされているので遠慮がいらない。 私は10代の頃からこの仏様とご縁があり、随分と苦しい時を助けていただいた。 だから今は何かお願いするというよりは、ただただ感謝…

頭をガンガン打ち付ける子供の話

京都に住む精神修養の恩師にご挨拶に伺いました。 私が密教による精神修養を提唱しているのはこちらの先生の影響です。 かいつまんで言うと何か人生上の悩みや病気などは、その人の生き方や考え方を変えろとの自然からのメッセージであるという教えです。 今…

小さな小さなお不動さん

小さな小さなお不動さんの仏像を勧請しました。 ちょうど小指の第2関節ぐらいの寸法です。 不動尊守護法という昼夜に不動明王のご加護を受ける短い修法をしてご供養しました。 お不動さんに、施主、修行者各位、そして生きとし生けるものの吉祥成就を祈念し…

明暗(みょうあん)

弘法大師の『般若心経秘鍵(はんにゃしんぎょうひけん)には、 「明暗(みょうあん)他にあらざれば信修(しんじゅ)すればたちまちに証す。」 と説かれています。 仏教的な深い解釈はありますが、今ここで私たちのレベルに合わせて解釈すれば、気づいて心が明るく…

発露

発露、「ほつろ」とよむ。 発は、発心「ほっしん」、発音「ほっとん」というような使い方をする。 興教大師の密厳院発露懺悔文と言う有名な懺悔文がある。 内容は興教大師が具体的に罪であると感じたことが書かれている。 このように懺悔はもともと自分の犯…

質問の中から

色々と質問を頂くのですが、その中から他の方の参考になるようなもの抽出してお伝えしたいと思います。 問1 修行や供養をしている間に家族と喧嘩すると仏様からバチが当たりますか? 答 バチが当たるという意識は実は自分の中にあってそれを神仏に投影して…

信心の徳

弘法大師は真言密教を修行するにおいて一番初めに大切なのが信心を発こすことだと言っています。 その信心の一番の徳は心が清らかになるということです。拝んで心がすっきりするのは信心の徳です。 そして、先祖のためと思って拝むことがご先祖様が喜ばれる…

タダで開運する秘訣

たまにメールで人生の不遇を訴えてくる人がいるが開運したいと思うならば随喜することである。 これを繰り返して習慣にすると自然に良い変化が訪れる。 もちろん地道に続けていく必要があるがお金は全く要らない。 人の悪いところや自分の悪いところばかり見…