大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

濱地天松居士

金剛心歌 その5 濱地天松居士

草の庵 訪ふものは 華ならで 心の清き 法の友人 信心は 理屈不理屈 さらりと捨てて 称名(しょうみょう)看経(かんきん) 真の仏法 この経を 一心不乱 読誦せば 我相(がそう) そのまま 如来とはなる

予が平素の信仰 濱地天松居士

したがって金剛経を読めば世と離れるとか、厭世的になるとかいうような不自由なることなく、いかなる社会的問題にあっても、金剛経の原理にて解決することが出来ると信ずる。 私の行事として(注、濱地居士は弁護士だった)日々法律事務に服するにしても、朝…

運命の吉凶 濱地天松居士

運命は自己の行いの善悪と心の正邪とにより、時々刻々に変化して一定するものではない。 だから、いつ災難にあうとか幸福に恵まれるとかは、予測しがたいものである。 しかし、常日頃から行いを善くし、心を正しくするときは、禍いを転じて福となすことがで…

金剛心歌 その4 濱地天松居士

生滅(しょうめつ)も迷悟(めいご)も 己が思量かな 非思量(ひしりょう)なれば そのままぞかし 坐禅して ただ無我相になり切れば 己がこころの 本性を見ん 無我相(むがそう)に なれば本(もと)より如来にて 不生不滅の 身とはなるなり

金剛心歌その3 濱地天松居士

雪消えて、花は散りたり 葉は枯れて 月さえ渡り 寒風ぞ吹く 捨ててみよ 身をも心も 捨ててみよ すつるものなき 身をも心も 捨てきって 無一物より 生まれ出よ 広き世界が 我が物になる

金剛心歌その2 濱地天松居士

種まけば 秋には稔る 経読めば ただその儘(まま)の 仏なるらん この経は 如是の経かな 仏と法 非仏非法は 真の仏法 坐禅して 只(ただ)無我相に なり切れば 己が心の 本性を見ん 無我相に なれば本より如来にて 不生不滅の 身とはなるなり

金剛経 読誦上の注意 濱地天松居士

日日、金剛経を読誦する場合には、自己の信じる仏前において何の心もなく、第一の法会因由分より第三十二の応化非真分までを通じて読誦するのである。 日日、読誦してゆくうちには、知らず知らず金剛経の本義に通達し、なんとなく愉快と安心とが感得され、形…

経典書写とその功徳 その7 濱地天松居士

第五に経典を書写してこれを後生に残すときは、 自己の死後において他人に読誦されて永劫に功徳を受けるのであります。 第六には自己の写した経典を他人に与えるときは、 その巻数を増やすにしたがって、その功徳を増すのであります。 ゆえに多く写経するほ…

「信仰と災い」を何度も何度も読み返して

大森先生こんにちは10月に入りやっと秋風が心地良く感じるようになりました。お変わりございませんでしょうか。 秋彼岸供養並びに不動明王会の厳修誠にありがとうございました。今回秋彼岸供養と共に、ブログに掲載されている信仰と災いがとても内容が深く…

経典書写とその功徳 その6 濱地天松居士 

第四は経典と同化して無我相となり、貪瞋癡(とんじんち)の三毒を解脱するのであります。 人間の罪悪の根本はこの五欲の満足を求めるためには、愛憎を壇にし、殺生、偸盗、妄語、綺語、悪口、両舌、慳貪、瞋恚、邪見などの十悪を犯して、永劫に苦をうけるの…

経典書写とその功徳 その5 濱地天松居士

第二は智慧を増すのであって、 経典を写すときは、自然に経文の意義に通じ、愚癡(ぐち)を転じて、智慧を得て、 生死(しょうじ 大森補 言い換えれば「迷い」のこと)を解脱するのであります。 第三は寿命を延ばします。 娑婆世界は、なに人といえども心の…

経典書写とその功徳 その4 濱地天松居士

なお写経によって得るところの種々なる功徳を数えるときは 第一は散乱心を防ぐとあります。 散乱心とは種々雑多の妄想分別の心である。 この妄想分別の心は苦悩の根本でありますから、謹んで経典を書写するときは、 妄想分別の心は起こらず、真に清浄なる心…

経典書写とその功徳 その3 濱地天松居士

第六は最上第一希有の法を成就する功徳であって、すなわち無上正等正覚を得る功徳、これを言い換えれば、悟りを開く功徳であります。 この写経の功徳についてこんな話があります。 ある亡者があって、六道の辻に立たせたまえる地蔵尊にむかって地獄への道を…

経典書写とその功徳 その2 濱地天松居士

第二には福徳を得るの功徳と申しまして 金剛経には三千大千世界に満てる七宝の布施によりて得るところの福徳よりも、 また無量百千萬億劫の間身命をもって布施して得るところの福徳よりも勝れり、 とありますように写経によって得る福徳は実に無量無辺のもの…

経典書写とその功徳 その1 濱地天松居士

経典に関する功徳に5つあり。 第一 聴聞(ちょうもん)の功徳 第二 受持(じゅじ)の功徳 第三 読誦(どくじゅ)の功徳 第四 写経(書写、しゃきょう)の功徳 第五 解説(げせつ)の功徳 これであります。 しかして、写経の功徳には更に六つの功徳があります…

守護神勧請

羽田先生が赤聲火金剛としてお祀りされていた御尊像をお授けいただき、当善龍庵に勧請しました。 帰庵後、早速壇上に安置し、金剛経をとなえてご法楽。金剛経の守護神八大金剛の総体として、お祀りしました。 無我相 ◎おまけ 猫ちゃんと戯れる 関連記事 konj…

金剛心歌 濱地天松居士

濱地天松居士の金剛心歌の一部をご紹介します。 仏より 生まれて仏の腹に住む 我はもとより仏なりけり 仏法は 我に迷える心をば 照らす仏の 光なりける そのままの 己が心ぞ仏なり 一念不生 無我相の時 天松居士の五輪塔(天松居士は晩年得度されたので居士で…

まとめ 『信仰と災い』1から4 『金剛経要品』 『無我相瞑想法』

信仰と災い その1 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 信仰と災い その2 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 信仰と災い その3 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 信仰と災い その4 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 金剛般若波羅蜜経 要品 - …

慈雲尊者と雲照大和尚の金剛経講解

真言宗の高僧に金剛経の解説がある。 慈雲尊者の『金剛経講解』 この本は、尊者の金剛経の講義の筆録。 この本は慈雲尊者全集に収録され、後年、木南卓一氏が抜き出して、尊者の金剛経関係の法語類聚とあわせて上梓している。 写真は善龍庵架蔵の金剛経講解…

観世音菩薩の修養とその功徳 その2 濱地天松居士

観音様の霊験の実例は古来からたくさんあるが、(濱地)居士もその御救いを受けたことは1回や2回ではない。 現に居士は明治41年に(大病で人事不省になるも)起死回生し、また大正7年大風雨のために大船の無我相山の一部が大崩壊したとき、その墜落して…

観世音菩薩の修養とその功徳 その1 濱地天松居士

私たちが観音様のようになるには、 真観(濱地居士の説明では「一切の物の真実なる本性は本来空なりと観察するを真観という」) 清浄観(同じく「一切の物のは空なるを以て、住着(註、執着のこと)なき清浄のものなりと観察するをいう」) (本来は実体が無…

信仰と災い その4

大森談、以前ある大徳から金剛経を100日読んだがなんの功徳もなかったという話をうかがった。その大徳は他に信仰するお経があったのにも関わらず、それを置いて、金剛経を読経したからだとのお話だった。 なるほど、それは一面ではそうかもしれない。(実…

金剛般若波羅蜜経 要品

『金剛経要品講話』に収められている「金剛般若波羅蜜経要品」をご紹介します。 この要品は濱地居士の著作により、若干の出没が有るので『金剛経要品講話』を底本に『金剛心易』掲載の要品を参照し、読み方は若干、私に直し読誦の便を計りました。(その責任…

信仰と災い その3

自分だ!我だ!というが、この自分なるものは、元来生まれる前も、生まれた後も、死んだあとも、ことごとく「無我相」そのものの姿である。 それであるのに、善いことがあったと言っては喜び、悪いことがあったと言っては悲しむ。これは人の智慧の浅墓だから…

宇賀神さまに導かれ

大森先生、シリソワカ。 いつも大変お世話になっております。 永代・逆修供養のお勤め、お陰様で日課になっております。非常に心が安らぎます。 今まで何もしてあげられなかったご先祖様達を、今は先生に供養して頂けて(微力ながら自分でも)本当に有り難い…

信仰と災い その2

いったい、この功徳の広大なお経文を読誦して、あべこべに悪い報いを受けるとは、まことにけしからん。それはどういうわけかというと、その功徳によって先世(大森注、前世のこと)すなわち過去に作った罪業によって、まさしく悪い世界すなわち地獄や餓鬼な…

金剛經要品講話/金剛道修養法(附)/濱地八郎天松居士著再版

金剛經/金剛經要品講和/金剛道修養法(附)/濱地八郎天松居士著/金剛般若波羅蜜経/無我相/経/経典/大般若経/観世音菩薩/観音経 https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j1106726397 濱地天松居士の著作の再版はこれのみです。 yahoo!! オークション…

信仰と災い その1

濱地天松居士の金剛経要義(中央仏教社刊、大正13年8月1日発行)にある、金剛経「能浄業障分第十六」の解説を、やや現代文に改めました。( 文責大森) このなかで「金剛経」の部分を「各自の信仰」「施餓鬼」「修行」などと改めて読むと我が事としてとら…

濱地居士感得の宇賀神王御影その2

無我相山の弁天窟 濱地居士が不忍池弁才天を勧請したもの 今は閉鎖されている 宇賀神王像感得の経緯だが、濱地居士の伝記『金剛経に一生を捧げた 濱地八郎天松居士』(林天朗居士著 濱地光男編)から要約すると、 昭和11年の初夏のころ、濱地居士が三日成…

濱地居士感得の宇賀神王御影その1

こちらは羽田先生のお寺にお祀りされる濱地天松居士感得、林天朗居士筆の宇賀神王の御影です。先日お参りした時に撮影させていただきました。 一般的な宇賀神さんのお姿と違うので初めは不思議に思いましたが、そのいわれは後でお伝えいたします。 濱地居士…