大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

懺悔 供養 祝福 報恩 敬愛 (c)善龍庵 大森義成 禁無断転載

濱地天松居士

金剛心歌その13 濱地天松居士

木像の 釈迦の説法 聞く衆生 己が心ぞ 如来なりけり 平等の 中に差別(しゃべつ)は あるものぞ 桃栗三年 柿は八年 桃は桃 栗には栗の 実がなりて 春と秋との 差別(しゃべつ)あるかな 無我相に なればそのまま 菩薩にて 慈悲よりほかに 何物もなし

金剛心歌その12 濱地天松居士

地に捨てし 水は再び 雲になり 雨やあられと 降り来るかな 渓川の 水は流れて 尽きざれど 溜まりし水は 限りあるかな 南無仏と 尊く思う 姿こそ 説くに勝れる 大功徳かな 金剛尊天石碑

金剛道の生活その3 濱地天松居士

したがって、むかしから金剛経に帰依した人で、身体の健康を得、福寿を得た人の例がすこぶる多いことによって、金剛経の活物であることを証することができる。 居士も昭和15年に77歳で大患にかかり、すでに体温を失い、口もきけず、医師にも見放されてし…

金剛道の生活その2 濱地天松居士

大森補 濱地天松居士は金剛経の訓読を勧めている。(私は音訓両方読誦している。音読も味わい深い)金剛経の注釈書を読むことを天松居士は勧めていない。 私自身は、天松居士在世中には無かった、岡野守也氏の『金剛般若経』全講義(大法輪閣刊)は読むことを…

金剛道の生活 その1 濱地天松居士

(前略) 金剛道の生活は金剛経を読むことと、坐禅をすることのほかにはない。 金剛経 静かに読めば 自ずから 我と如来と 一つなりけり 坐禅して 非思量ならば 自ずから 我と如来と 一つなりけり 金剛経 ただそのままの 如来かな 毎日無念になって以上述べた…

金剛心歌その11 濱地天松居士

降り積もる 雪で固めし 達磨かな 溶くれば元の 水となるらん 庭続き 日本一の 富士の山 誰のものとも 思はざりける 縁あらば 縁に任せて 世に盡す 清きこころぞ 菩薩なるらん

金剛心歌その10 濱地天松居士

清浄に 明るく強き心こそ 所得に勝る 所得なるらん 清浄の 心は何の 影もなし 只(ただ)そのままに 置くぞよろしき 如は如なり 思量分別超越し 仏の外に 知る人は無し 実じゃ虚じゃと 思量分別の つきはてて 清きこころの 元に帰れる

金剛心歌その9 濱地天松居士

一粒の 種も秋には 稔るらん 善きも悪しきも 我がわざ(※ 業)と知れ 一心に 金剛経を 読誦せよ 不思議の功徳 あるものぞかし 金剛の 不思議を知らぬ 人たちは 理屈ばかりで 信心はなし 五十年 金剛読誦 これよりは 世界の平和 一に祈らん oomorigijyou.hate…

金剛心歌その8 濱地天松居士

若きより 金剛読誦 五十年 唯(ただ)そのままの 仏なるらん みほとけの み聲聞きたり 一心に この経読める ありがたき聲 みほとけの み姿見たり この経の 一字一字に ひかり輝く

金剛心歌その7 濱地天松居士

わがものと 思えど無常の 風吹けば 花よりもろき この身なりけり 我の身の 生まれぬ前を 思えかし 空ふく風や 松の下露 かくなりし のちのわが身を 思えかし 元より我は 無我の相かな 我の身と 思うがゆえに 貪瞋癡(とんじんち) 五欲十悪 末は無茶苦茶 無…

金剛心歌その6 濱地天松居士

仏法は 唯一念の信心ぞ 信よりほかに 仏法は無し 何事も 見ざる 聞かざる 言わざるで 大死一番 生まれ来よ 我の身は 地水火風の 仮の宿 移り変わりて あとを止めず 春は花 夏は青葉に 秋は月 冬は雪にと 移り変わりて 無我相の 中に我もあり 人もあり 法も …

金剛心歌 その5 濱地天松居士

草の庵 訪ふものは 華ならで 心の清き 法の友人 信心は 理屈不理屈 さらりと捨てて 称名(しょうみょう)看経(かんきん) 真の仏法 この経を 一心不乱 読誦せば 我相(がそう) そのまま 如来とはなる

予が平素の信仰 濱地天松居士

したがって金剛経を読めば世と離れるとか、厭世的になるとかいうような不自由なることなく、いかなる社会的問題にあっても、金剛経の原理にて解決することが出来ると信ずる。 私の行事として(注、濱地居士は弁護士だった)日々法律事務に服するにしても、朝…

運命の吉凶 濱地天松居士

運命は自己の行いの善悪と心の正邪とにより、時々刻々に変化して一定するものではない。 だから、いつ災難にあうとか幸福に恵まれるとかは、予測しがたいものである。 しかし、常日頃から行いを善くし、心を正しくするときは、禍いを転じて福となすことがで…

金剛心歌 その4 濱地天松居士

生滅(しょうめつ)も迷悟(めいご)も 己が思量かな 非思量(ひしりょう)なれば そのままぞかし 坐禅して ただ無我相になり切れば 己がこころの 本性を見ん 無我相(むがそう)に なれば本(もと)より如来にて 不生不滅の 身とはなるなり

金剛心歌その3 濱地天松居士

雪消えて、花は散りたり 葉は枯れて 月さえ渡り 寒風ぞ吹く 捨ててみよ 身をも心も 捨ててみよ すつるものなき 身をも心も 捨てきって 無一物より 生まれ出よ 広き世界が 我が物になる

金剛心歌その2 濱地天松居士

種まけば 秋には稔る 経読めば ただその儘(まま)の 仏なるらん この経は 如是の経かな 仏と法 非仏非法は 真の仏法 坐禅して 只(ただ)無我相に なり切れば 己が心の 本性を見ん 無我相に なれば本より如来にて 不生不滅の 身とはなるなり

金剛経 読誦上の注意 濱地天松居士

日日、金剛経を読誦する場合には、自己の信じる仏前において何の心もなく、第一の法会因由分より第三十二の応化非真分までを通じて読誦するのである。 日日、読誦してゆくうちには、知らず知らず金剛経の本義に通達し、なんとなく愉快と安心とが感得され、形…

経典書写とその功徳 その7 濱地天松居士

第五に経典を書写してこれを後生に残すときは、 自己の死後において他人に読誦されて永劫に功徳を受けるのであります。 第六には自己の写した経典を他人に与えるときは、 その巻数を増やすにしたがって、その功徳を増すのであります。 ゆえに多く写経するほ…

「信仰と災い」を何度も何度も読み返して

大森先生こんにちは10月に入りやっと秋風が心地良く感じるようになりました。お変わりございませんでしょうか。 秋彼岸供養並びに不動明王会の厳修誠にありがとうございました。今回秋彼岸供養と共に、ブログに掲載されている信仰と災いがとても内容が深く…

経典書写とその功徳 その6 濱地天松居士 

第四は経典と同化して無我相となり、貪瞋癡(とんじんち)の三毒を解脱するのであります。 人間の罪悪の根本はこの五欲の満足を求めるためには、愛憎を壇にし、殺生、偸盗、妄語、綺語、悪口、両舌、慳貪、瞋恚、邪見などの十悪を犯して、永劫に苦をうけるの…

経典書写とその功徳 その5 濱地天松居士

第二は智慧を増すのであって、 経典を写すときは、自然に経文の意義に通じ、愚癡(ぐち)を転じて、智慧を得て、 生死(しょうじ 大森補 言い換えれば「迷い」のこと)を解脱するのであります。 第三は寿命を延ばします。 娑婆世界は、なに人といえども心の…

経典書写とその功徳 その4 濱地天松居士

なお写経によって得るところの種々なる功徳を数えるときは 第一は散乱心を防ぐとあります。 散乱心とは種々雑多の妄想分別の心である。 この妄想分別の心は苦悩の根本でありますから、謹んで経典を書写するときは、 妄想分別の心は起こらず、真に清浄なる心…

経典書写とその功徳 その3 濱地天松居士

第六は最上第一希有の法を成就する功徳であって、すなわち無上正等正覚を得る功徳、これを言い換えれば、悟りを開く功徳であります。 この写経の功徳についてこんな話があります。 ある亡者があって、六道の辻に立たせたまえる地蔵尊にむかって地獄への道を…

経典書写とその功徳 その2 濱地天松居士

第二には福徳を得るの功徳と申しまして 金剛経には三千大千世界に満てる七宝の布施によりて得るところの福徳よりも、 また無量百千萬億劫の間身命をもって布施して得るところの福徳よりも勝れり、 とありますように写経によって得る福徳は実に無量無辺のもの…

経典書写とその功徳 その1 濱地天松居士

経典に関する功徳に5つあり。 第一 聴聞(ちょうもん)の功徳 第二 受持(じゅじ)の功徳 第三 読誦(どくじゅ)の功徳 第四 写経(書写、しゃきょう)の功徳 第五 解説(げせつ)の功徳 これであります。 しかして、写経の功徳には更に六つの功徳があります…

守護神勧請

羽田先生が赤聲火金剛としてお祀りされていた御尊像をお授けいただき、当善龍庵に勧請しました。 帰庵後、早速壇上に安置し、金剛経をとなえてご法楽。金剛経の守護神八大金剛の総体として、お祀りしました。 無我相 ◎おまけ 猫ちゃんと戯れる 関連記事 konj…

金剛心歌 濱地天松居士

濱地天松居士の金剛心歌の一部をご紹介します。 仏より 生まれて仏の腹に住む 我はもとより仏なりけり 仏法は 我に迷える心をば 照らす仏の 光なりける そのままの 己が心ぞ仏なり 一念不生 無我相の時 天松居士の五輪塔(天松居士は晩年得度されたので居士で…

まとめ 『信仰と災い』1から4 『金剛経要品』 『無我相瞑想法』

信仰と災い その1 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 信仰と災い その2 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 信仰と災い その3 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 信仰と災い その4 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵 金剛般若波羅蜜経 要品 - …

慈雲尊者と雲照大和尚の金剛経講解

真言宗の高僧に金剛経の解説がある。 慈雲尊者の『金剛経講解』 この本は、尊者の金剛経の講義の筆録。 この本は慈雲尊者全集に収録され、後年、木南卓一氏が抜き出して、尊者の金剛経関係の法語類聚とあわせて上梓している。 写真は善龍庵架蔵の金剛経講解…